はやぶさ2の状況は? JAXA会見(全文4完)間違いなく地球に戻す
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は19日午後、記者会見を開き、小惑星リュウグウでのミッションを終え、帰還途中の探査機「はやぶさ2」の現状について説明した。 【動画】「はやぶさ2」の状況は? JAXAが会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「はやぶさ2」の状況は? JAXAが会見(2019年12月19日)」に対応しております。 ◇ ◇
一番うれしかったことと、大変だったことは?
NHK:NHKの筒井です。大島さんと益田さんにちょっとお聞きしたいんですけれども、今回、先ほどプロジェクトのJAXAさんのほうから、これまでのいろいろ頑張っていらっしゃったっていうことを、お話を伺ったんですけれども、実際にプロジェクトを運用していく上で、JAXAの方からはいろいろ、これまでもどういうところが大変だった、どういうところがうれしかったっていうことを伺ってきたんですけれども、実際、大島さん、益田さん側にとって、これまでの運用で一番ここは大変だったなっていうようなところ、また、一番ここはうれしかったというところはどこでしょうか。 大島:大変だったところは、大変なのは益田のほうなので益田のほうに譲るとして、私としてやっぱりうれしかったのは第1回目のタッチダウンで、ちゃんとプロジェクタイルを撃ったっていうのが分かったときですね。【衝撃 00:47:22】のときには、あるテレメトリーしか見てなかったので、ちょっと間違えてしまったのも分かったんですが、一連の5つ、6つぐらいのテレメトリーが全部成功を示してたときがすごくうれしかったですね。私はこのぐらいにしたいと思います。
大変だったのは2018年の9月、10月ぐらい
益田:益田です。大変だったのは2018年の9月、10月ぐらいだったかなと思いますね。MINERVAの分離運用ですとか、MASCOTの分離運用を準備しながら、タッチダウンに向けてどういう手順が実現できるかというのをずっと議論していたので、そこで変更をどうやってスケジュールに間に合わせるのかとか、そういった人のやりくりとかも含めて、かなりきついというか、かなり非常にしんどい戦いですかね。そういった手順の作成、計画の作成というのをしてきたので、その時期が一番つらかったかなと思います。大変だったと思います。 うれしかったのは、私もタッチダウンとかのときもすごくうれしかったんですけど、自分がちょっと心に残っているのが、MINERVAとMASCOTの分離のときですね。私、打ち上げる前は主に観測機のインターフェースの調整の仕事をさせていただいていて、MINERVAの先生方ですとかMASCOTの担当のDLRの方々とか、いろいろ調整をさせていただいていました。大変なこともいろいろあった中で最後、きれいに分離ができて、画像が撮れた、MINERVAの画像が見れたりとかMASCOTの画像が見れたりとか、あと、飛んでいくさまがONCで写真が撮れたりとか、そういうところでは本当に、あれだけ苦労したものがちゃんと本当に宇宙で飛んでいって、しかもそのあといろんな成果報告も上がってきて、これはすごいことだなというふうに思えたのがすごく印象に残っています。 NHK:ありがとうございました。 司会:では次の質問ある方。じゃあ。