スペースワン、「カイロス」2号機の打ち上げで国内外の複数顧客と契約締結 打ち上げ予定は12月
日本企業のスペースワン株式会社は2024年11月12日、同年12月に打ち上げを予定している「カイロス(KAIROS)」ロケット2号機の打ち上げ輸送サービス契約を国内外の複数の顧客と締結したと発表しました。 直近のロケット打ち上げ情報リスト 発表によると、スペースワンと契約を締結したのは合同会社Space Cubics(スペースキュービクス)、テラスペース株式会社、株式会社ラグラポ、台湾国家宇宙センター(TASA)です。このうちラグラポは広尾学園中学校・高等学校の衛星打ち上げを支援しており、広尾学園の高校生によるプロジェクトで製作された衛星「ISHIKI」の打ち上げ輸送サービス契約がスペースワンとラグラポの間で締結されたことを、同学園がブログを通じて2024年10月31日付で明らかにしていました。 なお、カイロス2号機に搭載されるのは重量50kgのマイクロサット1機および3Uサイズ(30×10×10cm)のキューブサット4機の合計5機の衛星ですが、1機については顧客の希望により、今回の発表時点では非公開とされています。 カイロス2号機は日本時間2024年12月14日(土)の11時0分~11時20分頃の時間帯に和歌山県のスペースポート紀伊から打ち上げられる予定であることがすでに発表されています。予備期間は2024年12月15日~2024年12月27日です。
カイロスとは
カイロスはスペースワンが開発した全長約18m・3段式の固体燃料ロケットで、ペイロードの軌道投入制度を高めるための液体推進系キックステージを備えています。同社は契約から打ち上げまでの「世界最短」と打ち上げ頻度の「世界最高頻度」を目指すとしています。 カイロス初号機は内閣衛星情報センターの「短期打上型小型衛星」を搭載して2024年3月13日に打ち上げられましたが、発射約5秒後にロケットの自律飛行安全システムによる飛行中断措置が自律的に行われて射場直上で爆発し、衛星の軌道投入は達成されませんでした。 スペースワンによると、初号機が飛行中断に至ったのは推進薬の燃焼速度を予測するプロセスに問題があったためだとされています。今後の打ち上げに向けた対策として、問題があった推進薬燃焼速度の予測プロセスの改善と、初号機では厳しめに設定されていた飛行正常範囲の設定見直しを講じたと同社は発表しています。 Source スペースワン - カイロスロケット 2 号機の打上げ輸送サービス契約を国内外の複数の顧客と締結 広尾学園ブログ - 広尾学園の衛星「ISHIKI」打上げのためラグラポとスペースワンが 打上げ輸送サービス契約を締結
sorae編集部