はやぶさ2の状況は? JAXA会見(全文4完)間違いなく地球に戻す
2つの役割がうまくいった
佐伯:結構、こちらはこんなのもどう、こんなのもという、本当に提案するんですけど、かなりの割合で却下されるっていうのは、別に仲が悪いわけでもなんでもないんですけれども、ちゃんと冷静に本当実現まで持っていかなければいけないので、NECさんはそこら辺の責任っていうのを非常に感じていらっしゃるので、安易に進めるっていうことはせずに、慎重に、で、われわれは大胆にっていう2つの役割がちゃんとうまくいったのかなというふうに思っています。 津田:いや、こうは言ってますけど、佐伯とかは、益田さんとか大島さんから回答が来たときには、NECは着陸させる気がないんじゃないかって言ったりもしてたんですね。ただ、そのあとちゃんと代替案をすぐ出してくるんで、冷静になればそうではないんですけども、現場はお互い、たぶんそれぞれやりたいことは一緒だったんで、ヒートアップはしてました。 荒舩:その辺りの議論が収束してきて、ちゃんと実現性が見えてきたのは、LRFの使い方を変えるとかそういったところだったんでしょうか。 津田:はい。転換点は本当にその12月末から1月のあそこですね。12月27日のあの時間までは、本当にわれわれ答えが見えてませんでした。これ、もう最後の一手で、これならいけないですかと言ったことに対して、すぐに年明けに答えが返ってきた。これがもう大転換点でした。
最初に提案を受けたときの感想は?
荒舩:そのときのNECさんの転換、最初に提案いただいたときの感想とか、どう思ったとか、検討してっていけるって思ったときにはどういうふうな感じだったのかを教えていただきたいです。 益田:その最後の案が来る少し前までもう違う案を検討していて、それはやっぱり駄目ですっていうようなことをお伝えして、これでもう年末だしな、みたいなところ、タイミングだったんですけれども、それでもやっぱりこれがしたいっていうものをいただいて。一番、主に検討してくれているのは私というよりは姿勢系の担当者のメンバーがいて、彼らがすごく、もう本当に執念深くやってくれたおかげだと思ってますけど、私がぱっと津田先生の案を見たときの印象は、これならちょっといけるんじゃないかなっていう直感的な何かはあって、姿勢系の人に、結構ぎりぎりのタイミングで来たけどなんとかよろしくっていうふうなところをお願いはして。そしたら姿勢系の方、本当にぎりぎりまで頑張ってくれて、おっしゃったように、年明けにはいけるんじゃないかという回答を出すことができまして、そこはやっぱりそれでいけるという回答がOCSから来たときに、本当にこれはタッチダウンできるんだなと。 わりと、かなり厳しいんじゃないか、ずっと駄目じゃないか、駄目じゃないかというふうな回答を返すことが多かったので、本当にできるのかなっていう気持ちは正直あったんですけど、その年明けの回答したときには、これでいくんだなというふうな、ちょっとシーンだったかなというふうには思います。 荒舩:どうもありがとうございます。 司会:そろそろお時間で、ラスト1つか2つ。では今手があがってる方で。あと、では次の、こちらをどうぞ。