「若くてキレイな女性に僕の子供を産んでほしい」年収2200万円56歳男性は結婚相談所で"婚活ゾンビ"になった
■年収2000万なのになぜか結婚できない50代男性 まさにそうした特徴を備えた方が、結婚相談所にやってきたことがある。 男性、初婚、56歳、年収2200万円。 年収のうち半分は、彼が勤務する一流企業の給料で、あとの半分は、彼が所有する不動産からの家賃収入と株式投資の配当である。親からもらった莫大な財産があり、それを不動産と株に投資。副業のほうが収入は多いのだという。 見た目は、30代後半~40代前半と言っても無理をすれば通らなくはないくらいの若々しさ。毎日ジム通いで鍛えているせいかお腹も出ていないし、ファッションのセンスも悪くない。ヘアスタイルもさわやかで好印象だ。なぜ、彼がこの年収と見た目で、今まで独身だったのかが、不思議なほどである。きっと寄ってくる女性もいたのではないかと思うが、ご縁がなく今まで独身できたのだという。 彼の難点を言うとしたら、第一には、ぼそぼそとした話し方と、声のボリューム。何を言ってるのか、聞き取れないことがままあり、私も面談中に何回も聞き直す。また、照れ屋なのか、話している際に目が合わないこと。相手の目を見て話ができないのは、人とのコミュニケーション時にマイナスに作用する。 ■50代婚活は再婚のほうがうまくいきやすい 彼の希望は、「美人な方」「子供を望める方」とのことで、真剣な表情で「若くてキレイな女性に、僕の子供を産んでほしい」と語っていた。 誰だって、美人な女性がいい。それはよくわかる。だが、56歳という年齢で「子供を希望」するということは、相手の年齢が30代と想像すると、20歳以上年下ということになる。これは、難しい希望であるのは明らかである。 いくら彼の見た目が若かろうが、副業の収入が1000万円あろうが、簡単にはいかない。 また、50歳以上の男性の婚活は、再婚の方のほうがうまくいくケースが多いのだ。その理由は、再婚ということは、一度は女性と暮らした経験があるということ。結婚生活は、自分の思い通りにはいかないという経験をされているのだ。また50歳以上ともなると、初婚時に、お子さんがいらした場合も、すでに社会人となって独立している場合が多い。 それに対して、初婚の50代以上の男性は、独身時代が長い分、自分の暮らしが確立されており、ペースを他人に乱されたくないとか、マイルールが強いとか、柔軟性という部分において、不安視されがちである。 今までは、身体も健康で、仕事も第一線で活躍。友人もいて、趣味もある。時間もお金も自由に使える。ところが、年齢を重ねるにつれ、健康診断で引っかかったりし、病院の世話になることもある。 自分の仕事の引退が近づいてきて、老後一人の生活を想像するようになる。人生100年時代を、信頼できるパートナーと過ごしたいと思うのも、当然の気持ちであるから、初婚だろうが再婚だろうが、ご縁を望むなら、ぜひお世話をしたい。