「若くてキレイな女性に僕の子供を産んでほしい」年収2200万円56歳男性は結婚相談所で"婚活ゾンビ"になった
結婚相談所にはどんな人がやって来るのか。結婚カウンセラーの大屋優子さんは「私が運営している結婚相談所を訪れた男性に、『美人・30代まで・痩せ型以外の女性とは結婚したくない』という中年男性がいた。彼に『結婚は人柄に尽きる』と伝えていたが、結局、若くて綺麗な女性と結婚することにこだわり続けた」という――。 【写真】「年齢だけは柔軟に考えられないのか」と伝えてみた結果は… ※なお、本稿は個人が特定されないよう、相談者のエピソードには修正を加えている。 ■「上位5%の女性と結婚したい」という問い合わせが… 結婚相談所を運営していると、びっくりするような問い合わせが来ることがある。 ある日、オフィスの電話に65歳になる男性から、婚活の問い合わせがきた。「結婚相談所に登録している上位5%の女性と結婚したい」と唐突に言う。何から考える上位5%なのか? 見た目か、年収か、年齢か……。何もわからない。 しかも、彼のことは、年齢と、現在も現役でお勤めをしており、毎月の収入はあるという程度のことは電話で聞けたが、それ以外の情報はない。 「上位5%の女性とはどのような方でしょうか?」 と聞くと、彼は、自分は今までいくつもの結婚相談所で活動してきて、上位5%レベルの女性としかお見合いしてきていないのだ、という。真偽のほどは定かではないし、結局のところ「上位5%の女性」がどんな人を指しているのかは分からなかったが、そこはさておき、一般的な婚活の話をしようとすると、 「そんなことはどうでもよいんだ、俺は婚活のことは何でも知ってるから、おたくで世話になれば、上位5%の人と結婚できるのか?」 と電話口で相手は詰問口調になる。呆気にとられた私が、一瞬口をつぐむと「じゃあ、もういいや」とガチャンと電話が切られる。 「結婚相談所に登録すれば、希望する結婚相手を紹介してもらえて結婚できる。」 実際に、そう思っている人もいる。とくにその傾向が強いのは、「初婚・高学歴・高年収」のアラフィフ以上の男性に多い。