米雇用統計は大幅改善か 進むワクチン接種「飲食店」復活の兆し
雇用の改善自体は良いことだが…
そのこと自体は世界経済にとって好感すべき材料です。しかしながら、金融市場目線ではやや複雑です。失業率が大幅に低下するとFRB(米連邦準備制度理事会)の金融緩和が終わりに近づくとの懸念が生じ、長期金利が上昇し、株価が下落するといった事態が想定されるからです。2020年は景気急減速が金融緩和期待を高めたことで株価は上昇しましたが、その反対に2021年は景気回復が金融緩和終了観測につながり、株価下落圧力を生じさせる可能性があります。
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