神戸が2度のVAR判定に泣き延長でACL決勝進出を逃す…三木谷会長は意味深ツイート
トルステン・フィンク前監督のもとで少数精鋭を掲げてスタートした今シーズンの神戸は、J1リーグで選手層の薄さを露呈していた。9月から指揮を執る三浦監督はACLを見すえて、カタールへ発つ直前までのリーグ戦で積極的に若手を起用。安井や佐々木、前川、23歳のDF山川哲史、24歳のDF菊池流帆らがカタールの地で、未知の敵を相手に歯を食いしばりながら奮闘した。 「目標は達成できませんでしたが、我々が歩んできた道は決して間違っていなかった。この経験を生かしてヴィッセル神戸というクラブがさらなる成長を遂げられるように、引き続き努力していきたい」 三浦監督はチーム全体を底上げできた確かなる手応えが、無念の準決勝敗退で得た収穫だと力を込めた。ACL出場クラブは帰国後の14日間の待機期間中でも、新型コロナウイルス感染の防疫措置を講じた上で練習や試合参加などの活動が可能になった。近日中に帰国する神戸は気持ちを切り替え、J1リーグで唯一残されている、19日のFC東京との最終節(味の素スタジアム)へ備える。 もっとも、日本で戦いを見守っていた神戸の三木谷浩史会長は、敗退が決まった直後に自身のツイッター(@hmikitani)を更新。つぶやきのなかで「ジャッジには疑問が残りますが、本当に最後までよく戦いました」と選手やスタッフらをねぎらうとともに、AFC(アジアサッカー連盟)に抗議文などは提出しないのでしょうか、というリプライにこんな返信を投稿している。 「関係者との相談の上、適切なアクションを取りたいと思います」 2018シーズンからクラブスローガンのなかに掲げてきた、アジアのナンバーワンクラブになるための初めての挑戦は道半ばで幕を閉じたが、ピッチ外での戦いはもう少し続くかもしれない。 (文責・藤江直人/スポーツライター)