1位通過でACL決勝T進出決定の神戸イニエスタが語るアジアで強い理由「メンタリティーが変わった」
中東カタールで集中開催されているACLに臨んでいるヴィッセル神戸のキャプテン、MFアンドレス・イニエスタ(36)が1日にオンライン取材に応じ、クラブが目標にすえてきたアジア制覇へ向けて「チャンスはあると思っている」と自信をのぞかせた。 「決して簡単なことではないが、僕たちヴィッセル神戸には優勝を目指す意欲とクオリティーがある。あとはプレーする自分たち次第だと思いながら、挑戦を続けていきたい」 初出場の神戸はカタールの地ですでに2試合を終えていて、ACLを2度制した難敵・広州恒大(中国)を3-1で撃破した先月25日の再開初戦で決勝トーナメント進出が決定。さらにイニエスタの取材から数時間後に行われた広州恒大と水原三星(韓国)の一戦が引き分けに終わったため、4日の水原三星との最終戦を待たずしてグループGを1位通過することも決まった。 広州恒大戦で1得点1アシストをマーク。圧巻のパフォーマンスで健在ぶりを見せつけたイニエスタは「チームの雰囲気が変わった」と、再開初戦で手にした勝利の価値に表情を綻ばせた。 「特にメンタリティーの部分が変わり、チームに落ち着きがもたらされたことを考えても非常に重要な勝利だった。ACLという新たな大会で、明確な目標が目の前にある戦いができていることが大きい」 日本を発つ直前までのJ1で5連敗、特に最後の3試合を無得点のどん底で終えた。神戸を今年元日の天皇杯制覇へ導き、ACL出場権をもたらしたトルステン・フィンク監督が9月に電撃辞任した今シーズン。開幕から中位をさまよい続けたJ1において、特にひとつも勝てていない11月以降は「モチベーションを保つのが難しかった」とイニエスタはチーム状態を明かす。 「リーグ戦の上位に食い込むのが難しい状況にあった最後の数週間は、どうしてもそれ(モチベーションの低下)が無意識のレベルで影響してしまうことがあった。ただ、チームのみんなの頭のなかには、ACLへの準備というものもあった。その意味でいまは、リフレッシュできたメンタリティーで戦えている。いい流れをこれから訪れる試合でもキープしていきたい」