少子化対策「もう待ったなし」小池都知事会見1月27日(本文2完)
東京が世界から選ばれるために必要なのは
記者:テレビ東京の野中と申します。よろしくお願いします。本日の説明の中で、組織改正の部分でスタートアップ・国際金融都市戦略室というのを新たにつくるというお話だったんですが、国際金融都市構想自体は以前からあったと思うのですが、このタイミングで新たにこういった形に変更される理由ですね、経緯といいますか、経緯と狙いをお聞かせください。 あともう1点、先ほどの質問の中にもありましたが、来週からの訪英に関して、国際金融都市構想でも、東京の競争力低下というのはここ近年かなり課題とされていると思うんですが、東京がこれからまたさらに選んでもらうにはどんな点が必要であると、強みがあるのかと、知事はどのようにお考えかお聞かせください。 小池:今回の国際金融と、スタートアップと、組織変更ということでありますが、要は機能を集中させる、そして効率を上げていくということに尽きるということから組織編成を行います。訪英についてですけれども、訪英というか国際金融都市ですけれども、世界各国がそれぞれしのぎを削ってやっている中で、例えば英語力とか、それから医療ですね。英語、通じる言葉でできるのかとか、それからあと、子弟の学校とか、こういう環境を整えることが必要です。残念ながら、これは同じかも、世界同じですけれども、コロナ禍においては残念ながらその部分はなかなか進まなかった部分もありますけれども、そこを反撃に転じるということもございますし、これから金融だけではなく日本の国際競争力というのは今申し上げたように、幾つかの、日本としての弱い点があります。これをいかに克服していくかというのが必要ではないかなと思っております。
現状を憂いつつ、できることをやっていく
といたしまして、やはり人であれ物であれ、そしてまた組織であれ、日本という法治国家であって、そして言論の自由があって、そして清潔で、そして安心して、安全な都市、そして国であるということは、これは東京だけではなく日本全体が世界へPRしていかないと、ほかの国々のほうがある意味、積極的に、戦略的に進んでいるということだと思います。 私は女性の参画についてずっと声を上げてきたんですけれども、日本の場合、残念ながらWorld Economic Forumが毎年出している女性の参画率というのは、ランキングはこれだけいろいろ言ってるにもかかわらず、じりじりと下がってるんですよ。これはなぜかというと、ほかの国がより頑張っているということなんです。それも戦略的に。 ですからこの辺を、やはり国の、先ほど申し上げた優先順位の決め方であるとか、いかにしてスピードアップして物事を決めていくかとか、1.57ショックから何十年たって、さあっていったときは、もう前も言ったようにポイント・オブ・ノー・リターンかもしれないんですよね。トゥ・レイト・トゥ・リトルという言葉がよく使われますけれども、これがなんにでも当てはまるというのが日本の現状ではないかということを憂いながら、都としてできることをやっていこうと、これに尽きてまいります。よろしいですか。 記者:ありがとうございます。 小池:ありがとうございました。 (完)【書き起こし】小池都知事会見1月27日