「第7波への対応に集中すべき時期」尾身会長会見7月14日(全文1)
検査のさらなる活用を国・自治体に求めたい
こういう、あとはクラブ活動なんかのときに学校の判断で健康観察と検査を組み合わせたもので活用するというようなこと、これは前にも。こういうことが検査のさらなる活用ということで国・自治体に求めたいということであります。 それから次、効率的な換気。これは換気の重要性についてはずいぶん今までも言ってきましたけど、いったい具体的にどういう換気の方法がいいのか、パーティションの置き方が、こういうアクリル板ですよね、いいのかということは、必ずしもわれわれも提言をしてこなかった。それで今回は、今日Zoomで参加していただいている専門家、工学部系の専門家の先生たちと、かなりわれわれの間で、専門家の先生たちにずいぶん知恵を絞っていただいた作品で、われわれも多少考えを述べました、それの合作です。あとで何かこれについてご質問があれば、Zoomで工学系の先生方がおられるので、お答えしてもらおうと思いますけど。 文字のほうは、もう皆さん、1000ppmのようなことを知っておられるので、今日は絵を中心に説明させていただきたいと思います。それで今日の分科会でも、この換気のことは、総論じゃなくて具体的なことを書かれてるので、これを一般市民の人に十分周知して広報してくださいというのが今日の分科会のコンセンサスでもありますので、少し細かく。で、実際には、最近は皆さん、換気が大事、こういう接触感染もあるけど、エアロゾルというものを通しての感染がより重要になってるというのは、われわれ再三申し上げましたよね。それをちょっと復習すると、近距離のエアロゾル、こういうので感染することが多いけども、そうではなくて拡散を充満したエアロゾルを吸うということでも感染するという、もうこれは皆さん、特に新しいことではない、一応、復習です。
窓がなければ空気清浄機でエアロゾルを捕集
さて次のスライド。ここは、どういうふうにしたら効率的な換気ができるかというのを具体的な場面で示したものです。これはまずは窓が2方向にある場合。窓が2方向というのは、ここで言えばこちらに窓がありますね。で、2方向、こちら、反対側にもある。こういう場合が、まずここの絵で描いてあるもので、この場合はどのような換気の仕方をいいのかということを示したもので、こうした2つの窓がある場合に、その中でも実際の場面のことを想像すると、エアロゾル発生が多い、ここに感染している人がいる可能性が高いエリアと、そうじゃないエリアがあるということを想定したら具体的に分かりやすいですよね。 こちらは多くの人がいっぱいいて、これは、マスクしないでしゃべってるっていう感じです。口を開いて。マスクがない、ちょっと分かりにくいけど。マスクがなくて、お酒も飲んでんですから、大きな声でしゃべって。エアロゾル発生がしやすいと考えた場所と。こっちが人がいないか、あるいはいてもマスクをして静かにやって感染のリスクが低いという、そういう場面を、典型的なことを考えると、こうした場合には、こちらのリスクの高いところのすぐそばの窓に扇風機やサーキュレーターを入れて、こっちに、扇風機はこっちにあるんじゃなくて、ここにある。出してあげるほう。ここに置くということが重要だということです。で、その際にはここに、これは窓のここの部分を断面を描いたわけですけど、ここのところは、これ以外、扇風機がある、ここですね、以外のところは閉めてくださいということです。そうじゃないとまた入ってきちゃう。そういうことが工学部の先生。で、こちらのほうはリスクが少ないところから空気を入れて、こちらから出すということが重要だということです。 で、今度は扇風機がある場合ということで、2方向に行ってないんだけど、2方向の窓はないけど、扇風機がある場合ということで、こっちに窓がある。こっちに扇風機である。この場合も同じように、こっちから入れて、こういうふうに反対側から空気を入れて、ここから流すということです。 それから3番目が、窓も何もない場合っていうのも実際の場合ありますよね。そういう場合にはどうするかというと、なるべく、本当はあったほうがいいんですけど、こういう場合もありうる。こういうことに対しても対処できないと、なかなか現実的ではないですよね、提案としては。そういう意味で、こういう場合には空気清浄機でエアロゾルを捕集。できればHEPAフィルター付きの空気清浄機なんかも考えられるんじゃないかというのが提案であります。