質問を聞く尾身会長

　政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は14日夜、記者会見を行った。 【動画】分科会・尾身会長が会見　感染再拡大で緊急提言（2022年7月14日） ※【＊＊＊＊　00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「分科会・尾身会長が会見　感染再拡大で緊急提言（2022年7月14日）」に対応しております。 　　　　　◇　　　　　◇

5つの柱を徹底的にやってください

尾身：そうすると、数がたくさんになると、仮に重症化率というのがそれほど高くなくても、この前と同じように重症化したり亡くなる人が多いということで、緩めるということ、緩めるという意味は、人数、いわゆる行動制限とか、今、重点措置というのを出さない、出す必要は今の段階ではないけど、だけど感染を低くする、なるべく低くするためには、これはトレードオフですから、何かをやらなくちゃいけない。人の動きを制限するということをやらないのであれば、別の方法である程度、ゼロにはできませんけど、それほど。で、それの人数制限を、人の動きを制限しないでやるということを国や一般市民が選ぶのであれば、今、そういう大きな流れになってるわけですよね。そうなると私が申し上げた、さっき、5つの対策というのをもう徹底的にやってもらうことが。 　これ、両方やらないということはないですね、それは。片っぽの、私が申し上げた5つの対策をしっかりやるということで初めて行動制限なんかを回避できるというトレードオフの関係になってると思いますので、緩めたメッセージというのは決して、誰もそういうことじゃなくて、むしろ5つの柱というのを徹底的にやってください。そうでないとそういう最悪のことも一応は選択肢として考えておかなきゃいけないということでよろしいですかね。 司会：よろしいでしょうか。それでは、ほかにご発言のある方。じゃあ前のほうから順番でお願いします。

病床使用率何％程度で規制を検討すべきか

ニコニコ：ニコニコ、七尾です。どうぞよろしくお願いします。今のお話の関連で、人々の行動や接触を抑えるような政策を検討しなくてはいけないタイミングとして、やはりこれはどうしても病床使用率っていうのが1つの大きな背景になると思いますけれども、沖縄は現在6割超えてます。感染拡大のスピードがさらに高まっている、速まっている中で、例えば東京などの都市部においては病床使用率何％程度で規制するような政策を検討するタイミングを見ているのか教えてください。 　2つ目はワクチンについてなんですけど、開発当初から尾身会長は何度か打つことになるだろうとおっしゃっていて、ワクチンを何度か打つだろうと。 尾身：何度か？ ニコニコ：ええ。何度か打つだろうと尾身会長はおっしゃっていて、実際そのとおりになっております。ただ、もう打ちたくない、何度打てばいいのかと思ってる国民も、これ少なくないと思います。確認ですけれども、今後もコロナの感染拡大が収束するまでは、例えば5カ月単位でワクチン接種を続けることになるんでしょうか。これが2つ目です。 　で、すいません。脇田先生いらっしゃるのでお聞きしたいんですけど、BA.2.75系統が国内で初確認されたと思います。置き換わりの主流でありますBA.5より感染力が強い可能性も一部で指摘されているんですが、これをどうみてるのか教えてください。すいません。 尾身：行動制限というのは、最初のご質問は、いつ、どういうときになったらやるかと。 ニコニコ：検討する。 尾身：検討するかという話ですよね。これ、非常に重要なことで。私はこれは、先ほど申し上げましたように、ただ感染が上がってちょっと重症化、ベッドが埋まりつつあるからすぐにやるという、その道は、私は、今これだけ、こういう行動制限で社会に非常に強いダメージがきたということで今こういう話をして、それがまず大前提。みんな感染症対策だけでやってくれればいいと言えば、あしたでも強い制限を出すけども、大きな社会の要請というか、これはもうなるべく、できれば社会経済を回したいという大きな意向があるわけですよね。 　そういう中では、私は、どういうふうになったらそういうことを考えるかというのの1つの重要な条件は、しっかりとさっきの5つの対策をやるということが前提になると思います。それを、本来やるべきことをやらないで、やらない代わりに行動制限と言ったら、これは、ほとんどの人は納得しない。