「第6波のピークを超えることはあり得る」尾身会長会見7月14日(全文4完)
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は14日夜、記者会見を行った。 【動画】分科会・尾身会長が会見 感染再拡大で緊急提言(2022年7月14日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「分科会・尾身会長が会見 感染再拡大で緊急提言(2022年7月14日)」に対応しております。 ◇ ◇
なぜ今まで具体的な換気方法の提言が出なかったのか
毎日新聞:毎日新聞の原田と申します。換気のことでまずお伺いしたいのですが、先ほど、これまで換気の具体的な方法、エアロゾル対策の具体的な方法について、これまで提言してこなかったというふうに尾身先生はおっしゃられましたが、これはもっと早くやるべきだったというふうにお考えでしょうか。つまりコロナが始まって2年半ぐらいたつわけなんですが、なぜこの2年半たって、このタイミングまでこういうものが出てこなかったんでしょうか。 尾身:実はまったくやってこなかったわけじゃなくて、いろんな対策のことは節々でいろんなとこで言ってきたと思いますが、このレベルのディテールなことはなくて、ご質問は、もっと早くできなかったのかという話ですよね。 私はこの手の提案というのは、今、アドバイザリーボードとか分科会に関わった者として、いろんな重要なことについて提案を出したい、出すべきだという思いが当然ありますよね、換気以外にも。で、そういう中で遅れたのかどうかというと、やはり早くもっと、考えていたことはあるけども、さまざまな、1つはアドバイザリーボードや分科会にこのやはり専門家がいないということもあった。
今日出たけど、その前からいろいろ議論している
それでわれわれは、皆さん覚えておられると思いますけど、「卒業論文」というのは6月に、あれはいつの6月でしたっけ、最初の年の6月、2020年の6月に出した、そのときの1つのわれわれの考え方は、実はいろんなリサーチクエスチョンがあるわけですよ、いろんな、これについて提案をしたいと。しかし提案をするときには根拠が必要ですよね、根拠と専門性と。これをなかなか、われわれは、例えば脇田先生はアドバイザリーボード座長、私は分科会、われわれは全然知らない人に、おまえさん、これやってくれという権限もないし、やってほしいと思うけど、なかなかみんな忙しい中で、このあるテーマについて掘り下げてやるということができない、これは実態としてできない。 そういう中で、われわれは「卒業論文」の中で、われわれアドバイザリーボードとか分科会のメンバー以外にも必要だったらネットワークを組めるような仕組み、学会だとか、ということを提案してて、で、実際にここにきて、いろんな学会、つまりアドバイザリーボードのメンバーでない人、例えば私の理解は、脇田先生、小児科学会ね、それから高齢者がここにきて肺炎で亡くなるんじゃなくて、もともと体が脆弱な人が肺炎を起こさなくても状態が悪くなる、嚥下、こういうことについてどう考えるか、われわれはいたけど、われわれ高齢医学の、老年医学というか、これの専門家がいないので、そこはいわゆる老年医学会とか在宅医療学会、プライマリ・ケア学会でしたね、3つの学会とやる。 それから今回も、そういう中で、皆さんご承知の、いろんな今までにはないような提案をするために、われわれの閉じたというか専門性の中じゃなく、ということをやってきて、提案もこれで幾つかしてきました。 今回もそういうことで、私は今日おられる先生方、1回も面識がないですけど、どうしてもこれはかなり前からやりたいと思ってたけど、やる、ほかのいろいろなことを提案しなくちゃいけない、これだけをやってるわけじゃ、実態的には余裕がないから、で、やっとこういう外部の人と一緒にやるということで、先生方が。 これ、ずいぶん先生方は、ひと月以上掛けて議論をしてます。だから今日出たけど、その前からいろいろやってるんで。そういう意味で、もっと早く出せればいい、それはおっしゃるとおり。しかし現実的にはそういう理由。