「第7波への対応に集中すべき時期」尾身会長会見7月14日(全文1)
ワクチン接種の加速など「5つの柱」
しかし、ただ一般市民にお願いするだけでなくて、これ、国・自治体は、こうした一般市民のさまざま、こうした取り組みを支援するような形に、で、支援することをしっかりやってくださいということに加えて、医療提供体制、いろいろ充実させようということになってるわけですけども、それの、しっかり計画したとおりにいってるかどうかの点検も含めて強化というものもしっかりやってくださいということであります。 で、一生懸命、これ以上に取り組む必要があるということで、こうしたことで、先ほど申し上げましたように、こうした取り組みをしっかりやって、一般医療の制限や医療・介護の逼迫をなんとかして回避をしたいと。で、そうしたことをやっても深刻になった場合には行動制限を含めた強い対策も必要となるということは選択肢としてあるということ。これが基本的な考えであります。 さて、じゃあ具体的なことは、5つの柱と言っていいと思いますけど、ワクチン接種の加速、ただ接種するだけじゃなくて加速ということ。それから検査のさらなる活用。それから、ここはあとで絵をもって、ここだけは、換気のところについては、少し具体的な絵で説明をさせていただきますが、こうした換気が必要だということ。それから国・自治体による医療機能、ずいぶん充実してきましたけども、これの確保が必要と。それから基本的感染対策、これは一般市民なんかの対策の再点検と徹底という、だいたいこの5つの柱ということでまとまりました。
ともかく早く打っていただきたい
で、これが今の5つの、各論でいきます、今度は。具体的なことですけども、やはり一番大事なことは、特に強調させたいことを最初に書きましたが、4回目接種の対象者である高齢者、つまりもう順番が来たっていう人いますよね。そろそろもう打つ時期に来ているという人、高齢者、基礎疾患のある人は、速やかな接種を推奨したいということで、皆さんもご承知のように3回目のワクチン打ってもワクチンの効果がだんだんと減衰する、このことで3回目しても感染するという例が報告されていますので、ともかく早く打っていただきたいというのが重要なメッセージです。それから3回目までの接種を行っていない、比較的若い人なんかのことですけども、感染症の重症化、特に後遺症なんかがあるので、自分を守るために3回目の接種をやっていただきたいということです。そうすれば、いわゆる幅広い変異株に対応できる免疫が獲得できる、つまり基礎免疫が獲得できるという効果もある。 それからここは重要だと思うんですけども、3回目接種では接種可能なワクチンというのが1つ増えましたよね、いわゆるリコンビナントのワクチンというものが増えて、これも増えたために選択肢が増えたということで、副反応なんかの、心配だという人がおられるんで、こういう選択肢もあるので、3回目接種、早くやっていただきたいということが、これがワクチン接種の加速化であります。 検査のさらなるということで、この辺はもう何度も言ってきたことですから読んでいただければ。1つだけは。症状があって検査を受けられる、するんですけど、検査を受ける場所が一般市民になかなか周知されていないことがあるので、ここはしっかりやってくださいよということは書きました。 この辺もあとは。自宅などで、薬局でできる、安易かつ容易に検査キットが購入できる体制ということを。で、今、実は検査の流通が少し困ってて、入手困難が、場合が、少し出てきてるという報告もあるので、ここの流通を確保してください。 それからやっぱりこれは、非常にこれから医療の逼迫をどうしても防ぎたいわけですから、高齢者施設などの職員等の定期的な検査というものをぜひやってくださいということです。それから高齢者の人がワクチンを打ってもらうっていうのはさっき申し上げましたけど、若い、比較的若い人なんかでも、お盆や帰省などで高齢者の方と接する、おばあちゃんとか親戚の人と接する場合には、事前の検査を受けるような体制を国としては確保してくださいと。