秀岳館が保護者に送付した内部謝罪文書と見られるものがSNS流出…サッカー部の段原監督の言動を「不適切」「生徒の心を傷つけた」と糾弾し謹慎処分を科した報告も
3年生部員に対する暴行容疑で30代の男性コーチが書類送検された問題に揺れ、不可解な対応も続いて炎上状態の渦中にある熊本県八代市の私立秀岳館高校サッカー部の段原一詞監督(49)が、学校側から自宅謹慎処分を科されている可能性が浮上した。 同校が中川靜也校長名で生徒の保護者に向けて配った一連の騒動を謝罪する内部文書と見られるものが27日にネット上に流出した。そのなかでは暴行動画をSNS上へ投稿した部員2人を言葉の暴力で糾弾する言動が問題となった段原監督を当該コーチに続いて自宅謹慎にしていると報告されている。ここまでの経緯から考えると、この内部文書は本物と見られ、学校側が辞退の収束に懸命な様子が伝わってくるが、今回の騒動に関する詳しい説明会見などは行われていない。
“ネット界一の情報屋”滝沢ガレソさんがツイッターで告発
冒頭部分で「サッカー部監督の不適切な言動について」と題された謝罪文書は、フォロワー数が42万人を超えるインフルエンサー、滝沢ガレソさんが27日夕方に、自身のツイッター(@takigare3)で公開したものだ。 運営する学校法人八商学園の理事長も務める、秀岳館高の中川校長名で生徒の保護者へ宛てられて出された内部文書と見られ、そのなかで男性コーチの暴行をはじめ、サッカー部の公式SNSで公開された部員の謝罪動画、段原監督の言動、入学予定者に対する上級生の暴力行為の4件について「多大なるご心配をおかけし、大変申し訳ございません」と謝罪している。 段原監督の言動を特に厳しく追及。 「殊に、サッカー部監督段原一詞の部員への言動につきましては、極めて不適切であり、生徒の心を傷つけ、深く反省すべきものであります」 すでに学校としては暴行容疑で捜査していた熊本県警八代署から25日付で書類送検された当該コーチに続いて、自宅謹慎処分を科していることが報告されている。 段原監督に関しては、後ろ向きに立たされた3年生部員が男性コーチから殴る蹴るの暴行を受ける動画がネット上で拡散され、大騒動に発展していた最中の22日に、その動画を投稿した生徒らを激しい言葉の暴力で責め立てている約1分30秒の音声データが、同じく滝沢ガレソさんによって公開されていた。 段原監督は、学校の敷地内にある寮内で行われた朝点呼の席で、動画を撮影した部員とネット上へ投稿した別の部員の2人を「俺たちに対する加害者だ」と名指しで責め立てた。 そして「だから俺たちは被害者だ。意味わかる? でも、完全な被害者はたぶん俺だけ。これ、俺に迷惑かかっとる、完全に。俺が仲間の弁護士たちに、被害を受けたと訴えたらどうするか? 謝って済むような問題じゃない。これだけの騒ぎになって、それは間違うなよ。損害賠償請求って話になるだろう。俺たちが被害を被った分、世の中、そうなるよ」と、まるで脅しのような文言で糾弾した。