秀岳館サッカー部の暴行問題で衝撃の音声データが流出…指導者と見られる人物が動画投稿生徒を「俺が訴えたらどうなる?」と糾弾
コーチが部員に暴行を加える動画がネット上で拡散され、その後の不可解な対応を含めて炎上している熊本県八代市の私立秀岳館高校サッカー部で新たな問題が浮上した。 騒動の発端となった動画を撮影し、投稿した2人の部員を糾弾する男性の音声が25日、ネット上で公開された。同校のサッカー部の指導者と見られる男性は自らを「完全な被害者」とし、さらに「俺が弁護士たちに被害を受けたと訴えたらどうするか?」と、脅迫まがいの言葉を2人へ向けている。 学校側はこの日、全校生徒約1000人を学年ごとに分けた集会を開催。不安を抱かせている状況を謝罪するなど心のケアに努めた一方で、段原一詞監督(49)は日本テレビ系で生放送されている朝の情報番組「スッキリ」に緊急出演。サッカー部内で起こっている一連の騒動に「責任はすべてわれわれ大人にあります」と涙ながらに頭を下げていた。
滝沢ガレソ氏がツイッターで公開
耳を疑うような衝撃の音声データは、フォロワー数が42万人を超える有名ツイッタラー、滝沢ガレソさん(@takigare3)が25日午前に投稿したつぶやきのなかで公開された。 話題を集める事件や炎上案件を豊富な情報を介してわかりやすくまとめ、ツイートしている滝沢ガレソさんは、段原監督が生出演を終えたばかりの「スッキリ」の一部映像を引用。続けて「独自入手」と銘打った、1分30秒ほどの音声データを紹介した。 同校のサッカー部の指導者のものとされる男性の音声が録音されたのは22日。サッカー部の寮内で行われた朝点呼で、騒動の発端となった動画を撮影し、ネット上へ投稿した2人の部員を、男性は4度にわたって「俺たちに対する加害者だ」と名指ししながら非難した。 「だから俺たちは被害者だ。意味わかる? でも、完全な被害者はたぶん俺だけ。俺が訴えたらどうなる? 世の中、そうなるよ。これ、俺に迷惑かかっとる、完全に」 後ろ向きに立たされた部員へ、男性コーチが殴る蹴るの暴行をふるう寮内の様子を、部員がスマホに収めたのは20日夕方。もう一人の部員がSNSへ投稿した動画は、匿名の電話を介して存在を把握した学校側によってすぐに削除された。 しかし、すでに拡散されていた動画内の行為を熊本県警も問題視。一夜明けた21日午前に所轄の八代警察署によるコーチや部員への事情聴取が学校内で行われ、地元紙やローカル局の報道を介して全国レベルで知られるところとなった。 約200人の部員の9割が寝食をともにし、段原監督も住み込んでいる寮内で点呼が行われた22日朝の時点で、学校側だけでなくサッカー部にも批判が殺到していた。こうした状況を受けて、男性は音声データのなかでさらにこんな言葉を紡いでいる。 「俺が仲間の弁護士たちに被害を受けたと訴えたらどうするか? 本当は謝って済むような問題じゃない。これだけの騒ぎになって、それは間違うなよ。損害賠償請求って話になるだろう。俺たちが被害を被った分、全部世の中に出て訴えられる」