なぜ学校側は説明会見を開かないのか…秀岳館サッカー部の男性コーチ暴行問題で今度は生徒投稿の動画が削除
男性コーチが部員に暴行を加える動画がネット上で拡散され、炎上している熊本県八代市の私立秀岳館高校サッカー部の公式ツイッターが23日に更新され、前日に投稿されて波紋を広げていた、部員が騒動を釈明および謝罪する動画が削除された。 キャプテンを筆頭に暴行を受けた当事者、動画を撮影および投稿した部員らが顔と名前を明かした動画の再生回数は、23日午前の時点で100万回を超えていた。しかし、正午すぎに削除され、その後のツイートで「結果的に学校や監督、コーチに対して迷惑がかかる形になってしまい削除の運びになりました」と理由が説明された。 謝罪動画が投稿された直後から、被害者である部員たちが謝罪し、暴行をふるったコーチや管理者である段原一詞監督、さらに中川靜也理事長兼校長が沈黙を貫く本末転倒ぶりに、ネット上ではさらに批判が殺到していた。しかし、サッカー部を含めて学校側からは一夜明けても、公の場での説明がなされない異例の状況が続いている。
「学校や監督、コーチに対して迷惑がかかる形になってしまい削除の運びとなりました」
さまざまな波紋を広げていた謝罪動画が突然削除された。 秀岳館高校サッカー部の公式ツイッターと、同インスタグラムが更新されたのは23日の正午すぎ。キャプテンをはじめとする部員11人が顔と名前を明かし、謝罪する動画が公開されていた投稿が削除され、その上でツイッターではこうつぶやかれた。 「この件の動画について一旦削除させていただきたいと思います。理由は後ほど文面でお伝えさせていただきます」(原文ママ、以下同じ) ツイッターは約2時間後に再び更新され、そのなかで「昨日の動画を削除したことについて」と前置きされた上で、2件のツイートに分けられて理由が綴られた。 「昨日の自分達が投稿した動画を削除した理由ですが、自分達が伝えたいこと、保護者やサッカー部を応援してくださっている皆様に知ってほしいことを自分達が発信することによって聞いてほしくて出した動画が結果的に学校や監督、コーチに対して迷惑がかかる形になってしまい削除の運びとなりました」 異例の動画には被害者である部員も登場。男性コーチから殴る蹴るの暴行を受けた経緯を「学校から帰り、寮の鍵がなかなか開かず、感情的になってコーチをばかにするような発言をしたのが今回の原因です」と説明し、非は自分にあると頭を下げた。