再炎上!なぜ秀岳館は問題をすり替えようとするのか…暴力行為コーチが書類送検&流出した“暴言”音声テープを監督が認める
熊本県八代市の私立秀岳館高校サッカー部で、30代の男性コーチが部員に暴力を振るったとして、熊本県警八代署は26日までに当該コーチを暴行の疑いで書類送検した。 自宅謹慎中の同コーチは23日に退職願を提出したが、警察の処分を待っていた状況から受理されず、現在も学校預かりになっている。また、その暴行シーンの動画を撮影してネット上に拡散させた部員2人を加害者扱いし、厳しく責め立てた音声データがSNS上へ流出した件で、学校側は声の主がサッカー部の段原一詞監督(49)だと認めた。 部員が主体となって運営していた公式ツイッターとアカウントも26日までに非公開とされ、これまでのすべての投稿が削除された。学校側は連休明けの5月10日に警察の協力を得て生徒へのSNS講習会を開催する予定と報じられたが、問題の根幹を子どもたちのネットリテラシーにすり替えていると新たな批判を招いている。
末松信介文科相も問題視
秀岳館高校サッカー部をめぐる問題が大きな動きを見せた。 まず一連の問題の発端となった30代の男性コーチが、部員に対する暴行の疑いで熊本県警八代署から書類送検された。送検自体は25日付となっている。 同コーチは20日夕方に、学校の敷地内にあるサッカー部寮で、後ろ向きに立たせた3年生部員に殴る蹴るの暴行を加えた。スマホで撮影され、ネット上で拡散された動画を見た末松信介文科相は、26日の閣議後の会見で苦言を呈している。 「いきなり背中を叩いていましたね。いまだにあのようなことがやられているんだと驚きましたし、非常に落胆しました」 翌21日には動画の内容を問題視した八代署の署員が学校を訪れ、コーチと被害にあった部員らを事情聴取。この日から自宅謹慎を命じられたコーチは23日に退職願を提出したが、警察案件となっていることから現在も学校側に受理されていない。 25日には、話題を集める事件や炎上案件を豊富な情報を介してわかりやすくまとめツイートしている滝沢ガレソさんが、男性指導者がネットに暴行現場を投稿した2人の部員を「俺たちに対する加害者だ」と名指しで「だから俺たちは被害者だ。意味わかる? でも、完全な被害者はたぶん俺だけ。俺が訴えたらどうなる? 世の中、そうなるよ。これ、俺に迷惑かかっとる、完全に」と糾弾している音声データを公開した。 立場を利用したパワーハラスメント行為とも、もっと言えば言葉の暴力とも受け取れる数々の発言が衝撃を与えた。 ツイッターでは、録音されたのは22日に寮内で行われた朝点呼のもので、声の主は寮に住み込む段原監督、音声データは秀岳館高の生徒から入手したとされていたが、学校側は、段原監督本人に確認した上で、その声が段原監督のものだと認めた。