ブロサール氏は、リザシェイがアスベルからJLブールに移った際にもともに移籍し、彼の個人トレーナー的な役割を務めていた。今回のアメリカ行きに際しても、リザシェイたっての願いで同行が実現した模様だ。 　リザシェイは彼について、「自分のやり方をキープしながらも、加速的に成長を感じられる関係性が築けている」とフランスのメディアに語っている。 　ちなみに、ホークスのコーチングスタッフには、リザシェイがまだアスベルにいた頃にビデオアナリストだったブライアン・ジョージもいる。スタッフに知った顔がいるのは、ルーキーにとって心強い環境だろう。 　 　フランスと言えば、昨シーズンに満票で新人王に輝き、パリ五輪で母国を銀メダルに導いたヴィクター・ウェンバンヤマが話題の中心だ。 　そんな“ドラ１”の先輩について、リザシェイは「比べられるのは光栄だけれど、まったくタイプが違う選手だから、プレーヤーとして純粋な比較はできないだろうね」と、今年のドラフト後に語っていた。 　スモールフォワードのリザシェイは、オールラウンダーかつ技巧派シューターとして評価される選手。プレシーズン初戦では３本の３ポイントにダンク、さらに華麗なパスも披露し、18得点、３リバウンド、２アシストと上々の滑り出しを見せた。 　ホークスの将来を担う若き新星には、明るい未来が広がっている。 文●小川由紀子