宣言全面解除 安倍首相が会見(全文2)布マスク1日でも早く届けたい
安倍晋三首相は25日午後6時、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「緊急事態宣言」全面解除を表明 安倍首相が会見(2020年5月25日)」に対応しております。 【動画】「緊急事態宣言」全面解除を表明 安倍首相が会見 ◇ ◇
31日待たずに全面解除した理由は?
北海道新聞:北海道新聞の佐藤と申します。総理にお伺いします。北海道や神奈川は新規感染者の目安を下回っていません。東京でも大型連休明けの人手回復の影響が懸念されます。31日の期限を待たず前回の判断から4日の短期間で全面解除した理由を、仮に再指定する場合の基準と併せてお伺いします。また、総理のおっしゃる新しい日常はどのような状況になるまで続ける必要があるのかお伺いします。 4月に7都府県で発令後、全国拡大や期間延長などを経て、国民は長い自粛生活を強いられました。ご自身のコロナ対策全般の総括と今後の検証をどう考えますか。宣言下で、検察庁法改正案見送りや黒川前検事長の辞職など混乱があり、与野党から首相や森大臣のけじめを求める声があります。政治責任をどう負われるのでしょうか。以上です。 安倍:それではお答えいたします。関東の1都3県と、そして北海道については、先週21日の段階においても新規の感染者数は減少しておりまして、医療の逼迫状況についても改善傾向にありました。そのため、この状況が、この傾向が継続していけば、解除することも可能であるということを申し上げていたわけでございますが、まさに今日までその傾向が続いてきたわけであります。
リンクは追えている
東京においては10万人当たり0.5人という、これは大変、世界でも厳しいレベルの基準の1つでありますが、これもクリアをしているということであります。例えば神奈川県におきましては、それは超えてはいるわけでありますが、1以下であって、同時に、リンクが追えている比率においても、多くは今リンクが追えているということもあり、専門家の皆さまに諮問をさせていただいた結果、解除すべきであるという答申をいただいたということだろうと思います。3つの要素の状況ですね。感染の状況、そしてこの感染の状況とともに医療の逼迫状況と、そして監視体制等々について、総合的に判断をしていただいたというふうに思います。 ただ、先ほども申し上げたとおり、この解除をもってウイルスの存在がゼロになったわけでもありませんし、新規の感染者がゼロになったわけでないわけでありまして、これからもこのウイルスとの闘いは長い道のりになると思います。そのため、これまでの8割削減といった社会経済活動を厳しく制限するのではない形で、感染リスクをコントロールしながら段階的に社会経済のレベルを引き上げていくことで、コロナ時代の新たな日常をつくり上げていかなければならないと、こう思っています。 この新たな日常がいつまで続くのかということでありますが、それはまさに、これは私たちのこれからの闘いにも懸かっているのでありますが、同時にやはり治療薬、ワクチンの実現が極めて重要なんだろうと思います。先ほど申し上げましたように日本だけで、これ、感染がだいたい収束したなと思えば完全な収束になるのではなくて、グローバルな時代の中において世界的にこの感染が収束しなければならないという中において、これを判断をしていかなければいけないという意味においては、治療薬やワクチンの存在が極めて重要だろうと、こう考えています。