小池都知事が臨時会見12月17日(全文1)遠からず1000人の大台に乗る可能性も
最大限の感染防止対策が必要
また、無症状者に関しましては、今週は新規の陽性の方のうち、3380人のうち、無症状の方が752人、全体としての割合は22.2%ということでありました。無症状、あるいは症状の乏しい感染者の行動範囲が広がっているということで、感染機会があった無症状者を含めた、集中的なPCR検査等が必要と考えております。また、都内の本当に全域で感染が拡大しております。日常生活の中で感染するリスクが高まっております。保健所、あるいは医療提供体制の深刻な機能不全を避けるための最大限の感染防止対策が必要と考えております。 また「#7119」は、われわれは感染の広がるときの予兆ということで見ておりますが、この7日間平均も前回56.9件だったのが、今回は63.4件まで上がっております。また、接触歴等の不明者数、こちらも前回は約232人だったのですが、今回は約293人にまで増えてきております。もともと高い水準だったわけですが、こちらの数が増加に転じております。今後の動向について厳重な警戒が必要と考えております。 この新規の陽性者数の中で接触歴等の不明の方の増加比も、これは126%であります。これが1週間続くと、1週間後には約1.26倍、1日当たり369人になりますし、2週間後には約1.6倍で、約465人の接触歴の不明の方が発生することになります。最大限の感染防止対策が必要でございます。私からは以上でございます。 司会:ありがとうございました。続きまして猪口先生、よろしくお願いいたします。
陽性率が11月初旬から増加傾向
猪口:東京都医師会の猪口でございます。医療提供体制について、お話をさせていただきます。総括コメントは、体制が逼迫していると思われるということで警戒段階の一番上、赤に、今週から赤とさせていただきました。入院患者の引き続く増加傾向に伴い、新型コロナウイルス感染症患者のための医療と、通常医療との両立が困難な状況になりました。新規陽性者数の増加を抑制するための対策を強化し、重症患者数の増加を防ぐことが最も重要であります。 詳細なコメントを述べさせていただきます。PCR検査等の陽性率ですが、11月初旬から増加傾向にありまして、前回の6.1%から6.7%と増加しました。7日間平均のPCR検査等の人数は、前回の6509.4人で、12月16日時点では7049人。検査数は増えておるんですけれども陽性率はなかなか減らないという状況です。 入院患者数です。12月16日時点の入院患者数は、前回の1820人から1960人と増加しました。今週、入院患者数は一時2000人を超える非常に高い水準まで増加し、医療提供体制が逼迫しております。新規陽性者数の増加比は121%、先ほど大曲先生のほうからもお話がありましたが、このまま増加比が2週間継続しますと、新規陽性者が1日当たり1.4倍の751人になります。2週間後の12月31日には医療提供体制の深刻な機能不全や保健所業務への大きな支障の発生が危惧されます。 こうして医療提供体制のほうは、今、新規の患者さんが発生すると、ほぼ確実に未来が確定してきます。こういう将来のことを考えると、こういう逼迫してくることが今日時点でだいたい明らかになってくるというところで、この警戒レベルを一番上に引き上げてるというところです。 前回のモニタリング会議の意見を踏まえ、都は今週、レベル3-1、重症患者病床を250床、中等症等用病床を3750床の病床の確保を要請しました。これは今、先ほど述べたとおり、ほぼ確定的な未来に対して準備を行ったところであります。 新型コロナウイルス感染症患者のための病床を確保するため、医療機関は通常の医療を行っている病床を、新型コロナウイルス感染症用に転用します。入院患者の引き続く増加傾向に伴う病床の転用や人員の配転等によって、新型コロナウイルス感染症患者のための医療と通常の医療との両立が困難な状況となってきております。 【書き起こし】小池都知事が臨時会見12月17日 全文2に続く