小池都知事が臨時会見12月17日(全文2)皆さま方への呼び掛けが唯一の道
東京都の小池百合子知事は17日夜、都庁で臨時の記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東京・小池知事が臨時会見 医療体制「最も深刻」に引き上げ(2020年12月17日)」に対応しております。 【動画】東京・小池知事が臨時会見 医療体制「最も深刻」に引き上げ(2020年12月17日) ◇ ◇
60代以上の入院が11月中旬以降増加
猪口:都は病院の実情に即した入院調整を行うため、毎日、医療機関から、当日受け入れ可能な病床数の報告を受けて、その内容を保健所と共有しています。保健所から入院調整本部への調整依頼件数は、新規陽性者数の急増に伴い、160件、1日当たりですね、を超える高い水準で推移し、入院調整が前週よりもさらに難航し、連日、翌日以降の調整に繰り越し、待機を余儀なくされる例が多発、多数生じています。 入院患者の年代別割合は60代以上が11月中旬以降増加しており、全体の50%を超える高い割合を占めています。家庭、施設をはじめ、重症化リスクの高い高齢者への感染の機会をあらゆる場面で減らすとともに、基本的な感染予防策、環境の清拭・消毒を徹底する必要があります。 全療養者数は増加傾向が続き、前回4429人から5070人となりました。内訳は、入院患者が1960人、宿泊療養者が938人、自宅療養者1255人、入院・療養等調整中が917人です。 東京iCDCのタスクフォースにおいて、入院、宿泊療養の確保および安全な自宅療養のための環境整備や急変時を含めた療養者のフォローアップ体制を、地域医療の支援の下で構築する等について検討を進めています。保健所と協働し、東京iCDCのタスクフォースにおいて整備した「宿泊施設療養/入院判断フロー」が活用されており、宿泊療養対象者の増加に確実に対応できるよう、さらなる宿泊療養体制の強化が求められます。
重症患者数は12月16日時点で69人
重症患者です。重症患者数は前回の59人から12月16日時点で69人と増加しました。今週、新たな人工呼吸器を装着した患者は40人であり、人工呼吸器から離脱した患者は19人、人工呼吸器使用中に死亡した患者さんは3人でした。今週、新たにECMOを導入した患者さんは4人で、ECMOから離脱した患者は1人であり、12月16日時点において人工呼吸器を装着している患者は69人で、うち4人の患者がECMOを使用しております。 新規陽性者が、先ほども出ている話ですが、約1.4倍、1日当たり751人となり、新規陽性者数のうち約1%が重症化する現状で、重症化率が同様であれば、2週間後の12月31日の重症患者数は約104人となり、医療提供体制の深刻な機能不全が危惧されます。現状では新規陽性者数のうち約1%が重症化していますので、新規陽性者数の増加を抑制するための対策を強化し、重症患者数の増加を防ぐことが最も重要です。 重症用病床の診療体制の確保には、通常の医療を行っている病床と、医師、看護師等を転用する必要があります。レベル3-1以上の更なる重症用病床の確保には、医療機関はさらなる救急の受け入れや予定手術等を制限せざるを得なくなります。 12月16日時点の重症患者数は69人で、年代別内訳は30代が1人、40代が4人、50代が7人、60代が18人、70代が25人、80代が13人、90代が1人です。年代別に見ると70代の重症患者数が最も多かったです。70代以上の重症患者数が約6割を占めておりまして、重症化リスクの高い人への感染を防ぐために、引き続き、家族間、職場、および医療・介護施設における感染予防策の徹底が必要です。 基礎疾患を有する、肥満、喫煙歴のある人は、若年であっても重症化リスクが高いことを普及啓発する必要があります。今週、報告された死亡者数は21人です。そのうち70代以上の死亡者が16人でした。