小池都知事が臨時会見12月17日(全文1)遠からず1000人の大台に乗る可能性も
意識を共有しながら協力を
感染拡大の防止、それにはお1人お1人の新しい日常、正しく予防、この行動が何よりも重要です。死亡者を出さない、重症者を出さない、医療提供体制の崩壊を防ぐ。いつも申し上げているこの3つの柱、これによって都民の命を守る、そのための皆さま方のご理解、ご協力をよろしくお願いを申し上げます。 今日はモニタリングの分析にご尽力をいつもいただいております東京都医師会副会長、猪口先生、そして国立国際医療研究センターの大曲先生にもご出席をいただいているところでございます。どうぞ皆さん、この年末年始の重要な時期だからこそ、年末年始コロナ特別警報、これを皆さんと共に意識を共有しながら行動を伴うようにご協力のほう、よろしくお願いを申し上げます。私からは以上です。 司会:続きまして専門家の先生にご発言をいただきます。大曲先生、よろしくお願いいたします。
いろいろな地域・経路でクラスターが発生
大曲:国際医療研究センターの大曲でございます。モニタリング会議での報告事項、私の方からは感染状況についてご説明いたします。感染状況、総括としては感染が拡大していると思われると、赤の印にしております。65歳以上の新規の陽性者が増加しているということです。ですので高齢者への感染の機会をあらゆる場面で減らすことが重要ということで申し上げております。 また、もうこれだけ感染が広がっております。日常生活の中で感染するリスクが高まっております。医療提供体制の深刻な機能不全を避けるための、最大限の感染拡大の防止策が必要ということで判断しました。 具体的に見ていきますと、新規の陽性者数に関しましては7日間平均で見ますと、前回は約425人でありましたが、今回は513人であります。これはこれまでの最大値を更新して最多でございます。増加比は約121%でございます。この新規の陽性者数は週当たり3300人を超えております。これはこれまでに経験したことのない非常に高い数値でありまして、そこで推移しているというところです。複数地域、あるいはいろいろな感染経路でクラスターが発生しておりまして、感染が拡大を続けているという状況でありまして、通常の医療が圧迫される深刻な状況となっております。これはもう新規陽性者数の増加を防ぐということが最も重要と申し上げております。 この増加比121%と申し上げましたが、1週間持続しますと次には1日当たり約621人の方が陽性となります。2週間、同じペースで継続しますと、その数は約1.4倍です。計算しますと1日当たり約751人。これが4週間継続しますと約2.1倍になります。これは1日当たり約1100人の陽性の患者さんが発生するということになります。これはこの121%という増加比の前提でお話をしましたけれども、もしこの増加比がもっと上がればこの新規の陽性者数の増加はもっと高くなる、爆発的に増加するということが十分に起こり得ます。最大限の感染防止対策を早急に講じる必要がございます。 また、私たちは年齢構成、陽性の方々の年齢構成を非常に重視しておりますが、今週の新規の陽性者数に占める65歳以上の高齢の方の数、こちらは前回は468人でございましたが、今回は494人であります。非常に高い水準のまま推移しております。65歳以上の新規の陽性の方の7日間平均、これを見ますと、前回は約67人、今回は約73人ということで増加をしております。