一晩中 沈まずに 琵琶湖に浮いていた理由は、国が認定した「ライフジャケット」を着用していたから! 認定品以外では“沈んでいた”かもしれない?【琵琶湖・「水上バイク」 遭難事故】
ライフジャケットの浮力とは「水面から頭を出すのに必要な浮力」である
「ライフジャケット」は、水難事故から命を守る大切なギアである。 落水したとき、「命を守るため」に必要なのは「きちんと呼吸ができること」。極論を言えば、ライフジャケットに求められる浮力は、「頭部が水から出るだけの浮力」である。 多くの人が誤解しているかもしれないが、ライフジャケットを着ても全身が浮くわけではない。「人間の頭が水面から出せて、呼吸を確保すること」が目的なのだ。 個人差はあるが、大抵の場合、人間の頭の重さは「体重の10%」と言われている。なので、体重60kgの人なら、ライフジャケットに必要な浮力は約6kg。 国土交通省で定められている「大人用のライフジャケットの浮力は7.5kg」なので、体重60kgの人なら、頭部を水面上に出して問題なく浮いていることができる。 ちなみに、脂肪は筋肉や骨ほど密度が高くないため、太っている人は、小さくて痩せている人よりも浮きやすい。 このため、より高い浮力を必要としない。逆に体脂肪率の低い人は浮きにくくなる。
本誌が見ている限り、水上バイクに乗る際、「ライフジャケット」の着用は守られているが、認定品以外のライフジャケットを着用している人も多い。 量販店で購入した安価なものや、ファッション性重視のアパレルブランドが販売している、いわゆる「国の許可を受けていないライフジャケット」では、今回の事故のように一晩中、水に浮いていられるという保証はない。 ライフジャケットは「命」を守るもの。 水難事故が起きてからでは遅い。 何の保証もない安価な製品ではなく、少し値段は高くても安全なライフジャケットを着用しよう。アナタとアナタの大切な人を守るために必要なものだ。
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