繰り返される悲劇!「トーイングチューブ」の事故、今回は子ども 3名(6歳~11歳)が犠牲に。関西空港の連絡橋の橋脚に激突? 男の子2人が 頭の骨を折る重傷、【早急に対応策が必要】
また、「トーイングチューブ」による事故。子ども3人が大ケガ
9月16日正午ごろ、水上バイクが引っ張っていたフロート遊具(トーイングチューブ)が、関西空港の連絡橋の橋脚にぶつかり、乗っていた子ども3人が重軽傷を負う事故があった。 海上保安庁によると、大阪府藤井寺市に住む塗装業の男性(51歳)が、貝塚市の二色の浜から水上バイクを運転していた。 「スキービスケット」と呼ばれる縦横2メートルほどのトーイングチューブを引っ張っていたところ、関西空港の連絡橋にトーイングチューブがぶつかったという。 この事故でトーイングチューブに乗っていた3人の子どものうち、6歳と11歳の男の子2人は頭の骨を折るなどの重傷。もう1人の10歳の女の子は、足首をねん挫する軽傷を負った。 事故に遭った3人は、男性の仕事仲間の子どもだということである。 いずれも救命胴衣は着用しており、病院に搬送された際には意識はあったという。 橋げたに衝突したのか接触したのかも含め、事故当時の詳しい状況を調査中である。
「ケガをさせても、お咎めなし」でいいのか!? トーイングチューブに関する新たな法整備が必要か?
本誌は以前から、「トーイングチューブでは、水上バイクを操船する人のスキルが重要」と訴えている。これは、トーイングチューブに乗る人は「俎上の鯉」と同じ状態だからだ。 乗ったら最後、無事に帰れるかどうかは、水上バイク次第なのである。 8月25日、広島県呉市で、水上バイクがけん引するトーイングチューブに乗っていた20代の男性2人が海に転落。1人は骨折する重傷となっている。 8月16日 にも、長崎県佐世保市・ハウステンボス沖でトーイングチューブに乗っていた男性が振り落とされ、一時 意識不明の状態になる事故が起きている。 引っ張っている水上バイク側は無傷で、「トーイングチューブ」で引っ張られていた人だけがケガをしている。 いずれの事故も、水上バイクを操船していた人に罪は問われていない。 遊んでいるのだから、「双方で合意があった」と判断されているからだ。
「合意の上」という判断だが、ケガをさせた側に非はないのか!?
水上バイクが走り出したら、「トーイングチューブ」に乗る人が出来ることは、フロート遊具しがみついて、振り落とされないようにするだけである。 「トーイングチューブ」を引っ張って、事故を起こした水上バイク側も悲劇だ。 本人は「楽しませよう」と思って引っ張っているからだ。 しかし、善意であろうが「自分の仲間」、いわゆる大切な人にケガをさせてしまったことは事実である。 故意に危険な走りをすることは言語道断だが、「楽しんでもらおう」「喜ばせよう」と頑張った結果が、“身内にケガをさせる”ことだとしたら やりきれない。 ケガの内容次第で、一生涯、後悔の念に苛まれ続けることにもなる。 だからこそ、水上バイクのドライバーは、十分すぎるくらいの注意が必要なのである。 海の法律は、陸上に比べてずい分と遅れている。 悪気がなくても、“ケガをさせた”という事実に対して、現在では明確な罰則規定はない。 しかし、ケガをさせられた側にとってみれば、泣き寝入りである。 現状では、事故を起こしても罪を問いにくいのは、明確な罰則規定がないからだ。 これだけトーイングチューブによる事故が毎年起きているのだから、事故を起こした水上バイク側にも、何らかのペナルティが科せられる法整備が必要になっているのではないだろうか。
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