二人乗りの「水上バイク」、急ハンドルで後部座席の男性が海に転落、胸に全治1週間程度のけが! 水上バイクの 急ハンドルで 怪我人が出る理由とは?【愛媛県・松山】
仲間内の事故
8月1日、松山市興居島の海岸で 水上バイクで遊んでいた男性が海に転落し、軽いけがをした。 午前8時40分頃、松山市興居島の北浦海岸で60代の男性が操船する水上バイクに同乗していた40代の男性が海に転落し、胸に全治1週間程度の軽いけがを負った。 松山海上保安部に話を聞くと、男性は会社のグループで海を訪れマリンレジャーを楽しんでいた。仲間のプレージャーボートの入港を手伝おうとして近寄ったところ、ボートに近いと感じた操船者が 危険を回避するため急ハンドルを切った、後部座席の男性がGに耐えられず、海に転落したということ。 事故当時、男性2人はライフジャケットを着用しており、水上バイクを操船できる航行区域内で楽しんでいた。 松山海上保安部は現在、業務上過失致傷の疑いも視野に事故原因などを詳しく調査中。
急ハンドルで後部座席の人が落水する理由!
原因は、水上バイクは ハンドルを切っても「アクセルを“握らない”と 方向を変えられない」という特性を持つからだ。 アクセルを握らないと方向転換ができないという特性?。 目の前に障害物があったら、“アクセルを握って” 回避する必要があるのだ。ハンドルを切っただけでは、方向は変えられない。 ハンドルを切った状態で、アクセルを握って初めて曲がるのだ。 頻繫に乗っていれば、「この位なら、後部座席のGは どのくらい?」ということが感覚で分かるようになる。 年に数回しか乗らないユーザーにとって、目の前にいきなり障害物が現れたとき、「アクセルを握る」という判断を瞬時にするのは難しい。焦ってアクセルを離したら、そのまま真っ直ぐ突っ込んでいくだけだ。 今回の事故では、きちんとアクセルを握っていたので急旋回が出来た。 しかし、後部座席にかかる Gまでは 予測できなかったのであろう。 マナーや素行が悪い「悪質水上バイクユーザー」がケガをするのは自業自得だと思う。でも、そうでない人が悲惨な事故を起こすのは忍びない。 座って乗る「ランナバウト」は、アクセルを握ったら誰でも高速で走らせることができる。 それだけに、自分の技量を買い被らないで、謙虚に安全運転を心がけて欲しい。 今回もそうだが、「仲間内の事故」というのは、大切な人を傷つけてしまうということを、肝に銘じてもらいたい。
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