後部座席の女性が 腰の骨を折る 大けが!【水上バイク】 2人乗りの“水上バイク”が 波の影響で 2メートルくらいジャンプ・着水時の衝撃!【静岡・西伊豆】
海では、波がない水面のほうが珍しい
7月15日午後1時30分ごろ、静岡県西伊豆町で 水上バイクの後部座席に同乗していた50代の女性が、腰の骨を折るけがを負った。 下田海上保安部に確認したところ、事故が起きたのは田子港の西北西680メートルの海上付近。女性は、知人が操船する水上バイクの後部座席に乗っていた。 水上バイクが走行中、突然発生した うねりを乗り越えた際、着水の衝撃で 女性は腰に痛みを覚えた。 その後、病院に救急搬送され、第一腰椎骨折と診断された。本人の証言によると、「うねりの高さは2メートルくらい」だったという。 女性は知人ら34人とともに田子を訪れ、水上バイクなどのマリンレジャーを楽しんでいた。 現在、下田海上保安部は 事故の原因を調べている。
水上バイクは「技量」があってこそ安全に楽しめる
水上バイクの特性として、大波では本人が予期していなくてもジャンプしてしまう。 年に数回しか乗らないビギナーの場合、波でジャンプをしてしまったら慌ててしまい、「着水」まで考える余裕もない。 「波を飛ぶ」というのは、水上バイクの競技(フリーライド)にもある。 上級者になると、2人乗りでも、10メートルほどジャンプしてしまっても無傷でいられる。 問題は、「着水時の姿勢」にある。 船底と水面が平行になっていると、着水時にものすごい衝撃を身体に受ける。 下手をすると、2メートルほどの高さからでも、足首を骨折したり、腰椎を痛めるケースもある。
上級者になると、自分で「着水時の船体の角度」をコントロールできる
上級者は体重移動などの技を駆使し、着水時に船底が水面に当たる角度をコントロールして、衝撃を和らげている。 大きな波ほど、「波の向こう側」は深く抉れている。 飛び上がって下を見れば、水面がとんでもなく下にあるというケースが多い。 ウェーブライドの全日本チャンピオン・村尾高明選手曰く「着地の姿勢が上手くコントロールできず、“衝撃は避けられない”と判断したら、空中で手を離し、水上バイクから“飛び降りる”という選択をする」という。これを、水面から飛び上がった瞬間に水面を見て、落下する間の数秒で判断している。 世界レベルの選手なら、津波でも平気で乗れるというが、ここまでできるようになるまでは、かなりの練習を必要とする。
水上バイクは「スポーツ」である。生半可な技量ではケガをする
問題は、年に数回しか乗らない人でも、波があったら 大ジャンプしてしまうことである。 波のない平水で乗っているならいいのかもしれないが、技量の足りない人が大波のある海面を乗るのは、非常に危険を伴う。 事前に波浪情報を所得し、自分の技量に合った水面で乗ってほしい。 常に「自分は初心者」と自覚して、安全に配慮してケガのないように楽しんでほしいと思っている。
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