脱サラして刺しゅうの道へ!東大卒の若手デザイナーが手掛けるブランド「北区の刺しゅう屋」の魅力と成長の秘密
Instagramで話題!世界に向けた刺しゅうブランド「北区の刺しゅう屋」の魅力と成長の秘密
北区の刺しゅう屋は、2024年5月に誕生した刺しゅうブランドだ。Instagramは立ち上げから数ヶ月で8万人以上のフォロワーがおり、大きな注目を集めている。同ブランドを立ち上げたのは、田中優輝さん。脱サラをしてイチから刺しゅうを学び、ブランドを展開するに至ったという。 「ブランドを立ち上げるとき、自分がワクワクできることを考えました。その結果、たどり着いたのが“世界的な刺しゅうブランドになる”ことです。お客様と作り上げているブランドなので、ブランドが育つ過程をぜひ一緒に楽しんでいただけたら」と田中さんは語る。 今回はブランドを立ち上げるに至った経緯や商品の特徴、今後の展望について、お話を伺った。
独学で刺しゅうを学び、3ヶ月でブランドを立ち上げ
ー田中さんが刺しゅうに興味を持ったきっかけを教えてください。 以前は金融系の会社に勤めていたので、アパレルの経験があったわけではありません。ただ、もともと起業家志望だったので、大学生の頃から「これをどうやって事業化しようかな」と、ビジネスの視点で物事をとらえる習慣がありました。 刺しゅうに注目したのは、自分が持っていたパジャマがきっかけです。洋服などに施された刺しゅうを見ているうちに、「これはビジネスになる」「刺しゅうなら世界的なブランドを目指せるんじゃないか」と思ったんです。 そう考えてすぐに会社を辞め、刺しゅうの勉強をイチからはじめました。インターネット上の刺しゅうの情報を日本語のものから英語のものまで片っ端からインプットしました。 実際に手を動かしてみると難しいと感じることもありましたが、改善を繰り返せば少しずつ良くなっていくと信じ、根気強く改善を重ねました。 ー刺しゅうをはじめてブランドを立ち上げるまで、どのくらいの期間がかかったのでしょうか。 ブランドを立ち上げるまでの期間は3ヶ月ほどで、その間にいくつか試作をしていました。事業がうまくいくかどうかは、市場に出してはじめて分かることなのですが、刺しゅうブランドは早い段階でうまくいく気がしました。 というのも、私は刺しゅうブランドの前に3つの事業の立ち上げに挑戦しているのですが、これまでの事業とは違い、北区の刺しゅう屋は売り上げの伸び方や反響のスピードが早かったんです。 ーInstagramのフォロワーが数ヶ月で8万人以上と、反響の大きさを感じます。 実は発信をはじめたばかりの頃は反響がほとんどなく、かなり試行錯誤しました。どんな動画なら反響があるのかをテストし続けて、ようやくお客様に届くようになったんです。