仲間同士の事故! 1人乗りの「水上バイク」が、停止している2人乗り「水上バイクに衝突」 2人がろっ骨を折る重傷・ ヘリコプター で 救急搬送 「 群馬県・利根川 」
水上バイクの事故・またもや仲間同士で衝突
今月5日の午後2時半ごろ、群馬県千代田町の利根川で、31歳男性が操縦する1人乗りの水上バイクが、水面に停止している仲間の男性2人が乗っていた水上バイクに衝突する事故が起きた。 この事故で、男性2人がろっ骨を折る重傷を負った。 彼らは会社の同僚などのグループで、操船していた男性2人はいずれも免許を持っていて、飲酒はしていなかったという。 大泉警察署に聞いたところ、重傷者2人にはまだ話を聞けていないため、事故についての詳細な内容に関しては現在調査中ということであった。
水上バイクの事故は「仲間内」で起こることが非常に多い
ゴールデンウィークを境に、水上バイクに乗り始める人が増えてくる。 当然、冬場には少なかった事故も増えてくる。 今回もそうだが、特に仲間同士による接触事故は多い。 理由は、「わざわざ赤の他人の水上バイクには近寄らない」からである。 一年中練習しているレーサーなどを除いて、ほとんどの水上バイクユーザーは、初夏から秋口までの間に、数回乗る程度だ。 当然だが、「操船が上手くなる」わけがない。
水上バイクは「アクセルを握らないと方向が変わらない」という特性を持つ
基本的に水上バイクのブレーキは、車のような「急ブレーキ」は利かないし、急停止もできない。ブレーキレバーを握るとリバースゲートが降下し、ジェット噴流の流れが変わることでスムーズに減速出来る仕組みだ。 頻繫に乗っていれば、「この速度域なら、×○mくらい先で停止する」ということが感覚で分かるようになる。 さらに水上バイクは、アクセルを握らないと方向転換ができないという特性がある。目の前に障害物があったら、“アクセルを握って” 回避する必要がある。 年に数回しか乗らないユーザーにとって、目の前にいきなり別に水上バイクが現れたとき、「アクセルを握る」という判断を瞬時にするのは難しいだろう。焦ってアクセルを離したら、そのまま真っ直ぐ突っ込んでいくだけだ。
マナーや素行が悪い「悪質水上バイクユーザー」がケガをするのは自業自得だと思う。でも、そうでない人が悲惨な事故を起こすのは忍びない。 座って乗る「ランナバウト」は、アクセルを握ったら誰でも高速で走らせることができる。それだけに、自分の技量を買い被らないで、謙虚に安全運転を心がけて欲しい。 今回もそうだが、「仲間内の事故」というのは、大切な人を傷つけてしまうということを、肝に銘じてもらいたい。
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