大阪・吉村知事 堺泉北港で泳ぐクジラについて「なんとか沖に出て太平洋に戻ってほしい」
大阪・吉村知事 堺泉北港で泳ぐクジラについて「なんとか沖に出て太平洋に戻ってほしい」
大阪府の吉村洋文知事は7日午後、大阪府庁で定例記者会見を行い、先月から目撃情報が相次ぎ、7日現在、大阪府堺市の堺泉北港で泳ぐ姿が確認されているクジラについて「万一の場合については検討を重ね、すぐ対応できるように準備を進めております」「沖に戻ってほしいというのが大方針です。なんとか沖に出て太平洋に戻ってほしいと思います」などと話した。 【動画】大阪府の吉村知事が会見 堺泉北港のクジラについて語る
府の発表などによると、1月中頃から大阪湾を回遊しているクジラについて、7日午前には前日とほぼ同じ、堺泉北港南泊地内で確認されているという。 会見で報道陣からは「大阪湾のクジラが死んでしまった場合の方向性などは決まっているのか」という質問があった。 それに対し、吉村知事は「万一の場合があった場合にはすぐ対応できるように準備を進めております。海に戻ってもらうという選択肢、埋設という選択肢。まだ方針は決まっていませんが、おそらくこの2つのどちらかになると思います」と答えた。 そして「クジラが生きることを願っています。非常に厳しい状態と専門家から聞いていますが、実際に誘導するのは野生生物なので難しいと聞いていますし、沖に戻ってほしいと思います」と話していた。
また、会見で吉村知事は昨年1月に淀川に迷い込んで死んだあと、死骸を紀伊水道沖まで運んで海底に沈めた淀ちゃんの愛称で知られたマッコウクジラの例を挙げ「クジラの場合は亡くなって座礁した場合は、その場所の港湾管理者が責任を負うのがルールになっていて、淀ちゃんの時は大阪市でした。今回の堺泉北港の中で万一のことになれば、大阪府が港湾管理者のため、府の責任で判断していきます」と説明していた。