緊急事態宣言を発出 菅首相が会見(全文3完)発生場所・可能性がある場所に絞った
憲法の壁を感じることがあるか
ラジオ日本:ラジオ日本の伊藤です。よろしくお願いします。今回の緊急事態の発出と憲法について、総理のお考えをお尋ねしたいと思います。やはり公共の福祉と私権の制限という2つのテーマがあるんですけれども、これについて、やはり憲法と関連して、何か総理が政治家として、官房長官・総理として、これは2回の緊急事態を体験されるわけですけれども、何か憲法の壁のようなものを感じることがありますかどうか、ちょっとお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 菅:まず、特措法でありますけれども、国民の自由と権利に制限が加えられるときであっても、必要最小限でなきゃならないということは規定されています。ですからこの規定に従って適切に対処するというのが、これは政府の基本的な考え方であります。また憲法上、財産権については、公共の福祉の実現あるいは維持のために必要がある場合に、法律により合理的な範囲内の制約を加えることがあるのは予定されている。こうしたことについては承知をしています。 ただ、いずれにしろこの特措法の中には、必要最小限のものでなきゃならない規定というのが、これはありますので、こうした規定の中で適切に対処していきたい、このように思っています。 司会:ありがとうございます。それでは時間の、次の日程の関係がございますので、最後の質問にさせていただきたいと思います。それではテレ朝、吉野さん。
持続化給付金の第2弾は考えないのか
テレビ朝日:テレビ朝日の吉野です。よろしくお願いします。持続化給付金に付いてお伺いします。総理は先ほど、協力した業者への協力金の拡大ということはおっしゃったかと思うんですけども、それよりも広いであろう持続化給付金、確か、来週で受け付けが締め切られます。総理、この持続化給付金の第2弾というのはお考えになりませんでしょうか。 菅:まず、雇用を守って事業を継続していっていただくと、このことがまず大事だと思っています。雇用調整助成金・公庫によって、まずは資金繰りの支援を行っていきたいというふうに思っています。また、1都3県、これは緊急事態宣言によって、飲食店の時間短縮などによって厳しい影響というのを受ける方もでてくるんだろうというふうに思っています。そうした方についてはどのような支援策があるのか、そこは検討していきたいというふうに思います。 司会:ありがとうございました。それでは大変恐縮でございますが、次の日程がございますので会見のほうはこちらで結ばせていただきます。今、挙手されている方につきましては各1問、ご質問がございましたらメールをお送りいただければと存じます。後ほど総理のお答えを書面で返させていただきたいと思います。また、それをホームページでも公開をさせていただきます。ご理解いただけますようにお願いをいたします。 では、以上をもちまして本日の総理記者会見を結ばせていただきます。皆さまのご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。 (完)【書き起こし】緊急事態宣言を発出 菅首相が会見