「なんとしても感染拡大を食い止める」 菅首相、1都3県に「緊急事態宣言」発出
菅義偉(すが・よしひで)首相は7日、記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない首都圏の1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)に対し特別措置法に基づく「緊急事態宣言」を発出したことを報告した。期間は1か月。 【会見動画】菅首相「制約ある生活をお願いせざるを得ない」緊急事態宣言発出を決定
会見で菅首相は「昨年11月以来、専門家の意見に沿って、Go Toトラベルを順次停止し、飲食店の時間短縮を要請した。早期に時間短縮に取り組んでいただいた地域ではその効果が表れ、感染者を抑えることができている」と主張。 そのうえで「現在の感染の中心は1都3県。この2週間で全国平均の感染者の約半分がこの1都3県に集中している。年末年始から本日に至るまで感染者数は極めて高く、本日東京では2400人を上回るなど厳しい状況であり、大変な危機感を持っている。こうした中、何としてもこれ以上の感染拡大を食い止め、感染を減少傾向に転じさせる、そのために今回の緊急事態宣言を決断した」と宣言発出の意義を説明した。 菅首相は(1)飲食店の午後8時までの時間短縮(2)テレワークによる出勤者7割減(3)午後8時以降の不要不急の外出自粛(4)スポーツ観戦、コンサートなどの入場制限――の4点を対策の柱として挙げた。