緊急事態宣言を発出 菅首相が会見(全文3完)発生場所・可能性がある場所に絞った
リンクの追えないもののかなりの数は飲食関係だと思う
そういうことで、今の1、2、3を考えますと、飲食に関する、先ほどの1、2、3を今、考えますと、東京においてもリンクは追えないから、私が直接的なエビデンスはないと言っているのはそういう意味で、リンクが追えてないのではっきりしたことは言えないという意味ですが、先ほどの1、2、3のことを申し上げれば、東京においてもリンクの追えないもののかなりの数は、飲食に関係するものだというふうに思っています。 さらに、これは皆さんご承知だと思いますけど、『Nature』の論文によっても、飲食というものの店を解除すると、感染拡大というような、いろんな国内のデータがありますし、国外のデータも、それを私が申し上げて、さらに支持するということが出ていますので、飲食のことを中心に、飲食だけじゃなくて、中心にするというのは私は今、ふさわしい対応だと思っています。 司会:それでは、内閣記者会以外の方のご質問もいただきたいと思います。ではドワンゴ、七尾さん。
科学的な数値目標を掲げる必要はないか
ドワンゴ:ドワンゴの七尾と申します。連日お疲れさまです。第1波のときなんですけれども、西浦教授をはじめとする尾身先生ら、脇田先生、専門家会議によるシミュレーション、接触8割減という具体的な数値目標を立て、これは奇跡的だと思うんですが、かなり実現できたと思います。それ以降、今日まで東京都などの自治体発表による日々の感染者数等以外、大きく伝わっているものはございません。 国民が納得し、取り組むことのできる一体感、これは大事だと尾身先生もおっしゃいましたけれども、今回ではかつてのような人流データ、あるいは企業等のテレワークの実施率、脇田先生のところで進められているゲノム分析など、こうした接触機会を減らすことにつながるさまざまなデータ、そして国民が一体感をもって目指すことのできる科学的な数値目標を、アドバイザリーボードや分科会をはじめとするこれまでの国内の科学的知見を総動員して、今後、政府の下で掲げる必要性についてお考えをお聞きします。お願いします。 菅:まずは私から。まず、科学的な知見に基づいて、対策の具体的な内容だとか指標、これを定めることは重要だというふうに政府も認識しています。これまでも専門家の皆さんのご議論の中で、ステージ3、ステージ4という、そういう指標を作ってきているところです。感染者数、病床使用率などについて、具体的な数値は定めさせていただいています。 そのほか、感染状況を分析するための各地の人流、このデータも参考にしています。今後とも専門家の皆さんの知見を総動員をしながら、その意見や評価を踏まえて、政府としては、対策はしっかり打っていきたい、そういう思いであります。具体的な数値目標については、科学的知見については尾身会長からお願いします。 尾身:今のご質問はたぶん2つあったと思いますけど、1つ目の、いろんなデータを基に、それをしっかりと国民、一般の人にということですが、これはもうまったくそのとおりで、われわれも実は、最近で言えば、たぶんご記憶が、分科会なんかの記者会見に参加していただいて、1つは人流の流れと感染の状況がどういうふうな関係があるかというのはずいぶん分析をして、すでに結果をまとめています。