菅首相「1か月後には必ず改善させる」 「制約ある生活お願いせざるを得ない」
「最後に、国民の皆さんへのお願いがあります」――。 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、首都圏の1都3県に緊急事態宣言を発出したことを報告した記者会見。菅義偉(すが・よしひで)首相は冒頭に発出の理由などを説明した後、語り始めた。 【会見動画】菅首相「制約ある生活をお願いせざるを得ない」緊急事態宣言発出を決定
菅首相は「1年近くにわたるコロナとの戦いにおいて、痛みを伴う自粛要請に協力いただいている国民の皆さんに心から感謝申し上げる。今回の世界規模の感染の波は私たちが想像をしていたものを超え、厳しいものになっている」と現実の厳しさを吐露した。 「しかし」と菅首相。「私はこの状況は必ず克服できると思っている。そのためにはもう一度皆さんに制約のある生活をお願いせざるを得ない」と続け、(1)会話時のマスク着用(2)外食を控える(3)テレワーク7割(4)夜8時以降の不要不急の外出自粛――を挙げ「(これらを)徹底していただければ、必ず感染を抑えることができると考えている」と述べた。 また、「若い方々にお伝えしたいことがある」とも切り出した。「最近の1都3県における感染者の半分以上が30代以下の若者の皆さんだ。こうしたみなさんは感染しても多くの場合、重い症状が出ることはない。しかし、若い方々への感染がさらなる感染拡大につながっているという現実がある。どうか、みなさんのご両親や祖父母、ご家庭、友人など、世代を超えて大切な命を守るために、ご自身のことと捉えていただいて行動をお願いしたい」と行動変容を促した。 そして、冒頭発言の最後、菅首相は「1か月後には必ず事態を改善させる。そのためにも、私自身、内閣総理大臣として、感染拡大防止をするために全力を尽くし、ありとあらゆる方策を講じていく。これまで国民のみなさんのご協力に感謝するとともに、今一度ご協力を賜ることをお願いして私からのあいさつとする」と締めた。