「愛されているから、愛せる」プロ転向から7年、浅田真央33歳が語った“これから”への思い #ニュースその後
ソチ五輪での渾身のフリーから10年。2017年にプロ転向した浅田真央さんは、座長としてアイスショーを率い、全国に思いを届け続けている。次なるショーのテーマは「永遠の愛」。単独インタビューで、33歳の胸に宿った“愛”を語った。(取材・文:野口美恵/撮影:bassy/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
亡き母の支えを忘れない
3月中旬のある朝、浅田真央さん(33)は都内近郊のリンクで自身と向き合っていた。映像を見返しては、手や足の角度をチェックする。 「練習時間はいくらあっても足りません。まだ誰も見たことのない最高のショーをお届けするために、ノンストップで練習の真っ最中です」 真央さんが座長を務めるアイスショー第3弾のタイトル『Everlasting33』には、33歳になった今の思いが込められている。 「バラには本数によっていろいろな意味があることを伺い、私の年の数である33本のバラの花言葉を調べたら、『永遠に愛する』という意味につながることが分かりました。永遠の愛ってすごく素敵なこと。私がいま感じている『大きな愛』を表現したいと思い、タイトルを『Everlasting33』にしました」 真央さんの胸に宿る、大きな愛とは何だろうか。 「私にとっての愛は、たくさんあります。恋人やパートナーだけでなく、家族の愛、仲間との愛、さらにスケート愛……いろいろなものに愛を感じています。その中でも、母との愛は、もう間違いなく、私にとって一番のもの。スケートに出会わせてくれたのも母。ここまで来られたのも、母の支えがあったから。それはもう、一瞬も忘れることはないです」 現役時代、真央さんと姉・舞さんの傍らには常に母の匡子さんが寄り添っていた。姉と切磋琢磨し、成長してきたかけがえのない日々は、愛の原点である。その後も、多くの友達やコーチ、ファンに支えられ、33歳までの日々を歩んできた。 「5歳からスケートを始めて、どんなことがあってもスケートからは離れませんでした。それだけスケートを好きだということ。この秋には自分のスケートリンク『MAO RINK』もできます。私の夢であったリンクができるからには、私は、永遠にスケートに愛を捧げていくんだ、という覚悟です」