「結婚して明るくなった」と自己分析する藤田ニコル──30歳を見据えて描く「理想の大人像」とは #なぜ話題
26歳になった藤田ニコル。長くファッションリーダーとして活躍しながら、バラエティー番組でも人気を博す。昨年は「25歳で」という計画通り、結婚して話題をさらったが、さまざまな変化を感じているという。「結婚してからは、もっと自分のことをオープンに話せるようになって、性格も明るくなりました。ちょっと大人になったかな」。ファッションブランドのプロデュースやジムの経営など、実業家としての側面も目立つが、人生設計は「流れに身を任せて」。にこるん流、“成功の秘訣”とは。(取材・文:山野井春絵/撮影:堀内彩香/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
芸能界、一寸先は闇
3月初旬、藤田ニコルは新宿駅のショップに立った。クリエイティブディレクターを務めるブランドのリアルショップオープンイベント。熱心なファンが行列をつくり、開店するやいなや飛ぶように洋服が売れていく。スタッフの女性たちに時折アドバイスをする姿は、しっかりと実業家の顔だった。 「スタッフとはちゃんとコミュニケーションを取りたい。距離ができちゃうとよくないので、やりにくいところとか、なんでも全部言ってくださいって伝えてます。みんなで集まって、質問コーナーとかもしましたよ。『インスタのフォロワー、どうやったら伸びますか?』とか、リアルな質問が出たりして、楽しかったです」 年齢の近いスタッフたちが、キラキラした瞳で藤田を見つめている。藤田ニコルと一緒に働くことは、ファッションに携わる若い女性たちにとって、特別感があるのだろう。
「ブランドも、ジムのほうも、スタッフには“愛のある伝え方”を心がけてます。何か指摘をするにしても、『ここはすごく上手だよね、だからこっちもこうしてほしいな』とか。私は芸能のお仕事をやっているので、すぐにパワハラとか言われても困るし、結構慎重になるところはありますね。でも、本心で話すようにはしてます」 なぜ、商売の世界に身を投じたのだろう。 「芸能界にいると、社会経験がどうしても薄くなるんですよ。大人としての自覚が身につかないまま、芸能界から離れたときに、何もできないやつが出来上がっちゃう。ってなるのが怖くて、社会のお勉強をするために、経営を始めたっていう感じです」 4年前のインタビューでは、「30歳になったら、表舞台には出ていなくていいから、本当にやりたいことに時間を費やしたい」と語っていた。