「愛されているから、愛せる」プロ転向から7年、浅田真央33歳が語った“これから”への思い #ニュースその後
「悔いはない」33歳の今
アイスショーの準備が着々と進むなか、新たに芽生えたのが、コーチから生徒へ受け継ぐ愛だという。 昨年7月には、『BEYOND』の千秋楽に、ソチ五輪をともに戦った恩師の佐藤信夫コーチを招待。さらに9月には米国に渡り、06年から08年まで師事したラファエル・アルトゥニアンコーチのもとを初めて訪れた。 「信夫先生には、自分の成長を少しでもお見せできたかなあと思っています。アルトゥニアン先生のもとでは、北米の練習の仕方やリンク環境などを見せていただくことができました。コーチの皆さんから習ってきたたくさんのことを、いずれは私も後輩のスケーターたちに伝えたい。大切にされてきたからこそ、恩返しをしたいという気持ちが大きいのだと思います」 プロスケーターとしてのスケート愛から、後輩につなぐ愛へ。“永遠の愛”を誓う真央さん。 やはり生まれ変わっても、浅田真央としてスケートを続けるのだろうか、と聞くと、笑いながら答える。 「次の人生は、違う人生を歩んでみたいですね。自分は、悔いなく、やりたいことをすべてやってきましたから。今はまず、スケーターとして、やりきること。その後は『MAO RINK』があるので、後輩たちを教えたり、スケート界に新たなシステムを作ったり、やれることがあると思います。永遠の愛を伝える旅が続くと思います」
------------------------------- 浅田真央(あさだ・まお) 1990年9月25日生まれ。愛知県名古屋市出身。フィギュアスケート女子で2010年バンクーバー冬季五輪銀メダリスト。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器に世界中のファンを魅了した。2017年に現役引退後、プロスケーターとして活動。6月2日からアイスショー『Everlasting33』を東京・立川ステージガーデンで開催する。