味の濃い食べ物を好む人は注意…病気のリスクを抱えてしまう恐ろしいカラクリ
ジャンクフード、油をたくさん使った揚げ物、塩分が多めの食べ物――。これら味の濃い食品を好んで食べすぎているという人は、知らずに負のサイクルに陥っているかもしれない。 【写真】快適な睡眠は「ふくらはぎ」が決める…! シリーズ120万部『ゼロトレ』著者の石村友見さんが、「体」と「心」と「つながり」という3つの観点からどうすれば健康で、幸せに生きていけるのかを世界最先端の科学的データと豊富なエピソード、実例を絡めて解説した『Life is Wellness 「健康な生き方」の科学』(サンマーク出版)より一部抜粋、再構成してお届けする。
ニューヨーカー御用達のホールフーズ
ニューヨークにはオーガニックスーパーの元祖とも言える「Whole Foods Market」(以降「ホールフーズ」)がある。ホールフーズはマンハッタンに10店舗以上ある人気のスーパーで、2023年には私のオフィスがあるウォールストリートの中でも、特に歴史的なビルであるワン・ウォール・ストリートの一階に、4万2000平方フィートもある大きな新店をオープンした。 お店に入ると、野菜や果物の陳列の美しさに目を奪われ、日本では見たこともない食材の品揃えに圧倒される。野菜や果物はみずみずしいし、質がとてもいい。アメリカには「溢れるように陳列する」という小売り手法があると聞いたことがあるが、まさに溢れるように並べられた食材たちがこちらに迫ってくるような素晴らしい陳列だ。 企業理念は「Whole Foods, Whole People, Whole Planet」。 食べ物、人、地球が健康であるためにホールフーズは存在していることを表しており、サスティナブルな思いが見てとれる。 ホールフーズではチェーン全体で「禁止」している原材料(たとえば人口甘味料のアスパルテームやサッカリン、コーンシロップ、うまみ調味料のグルタミン酸ナトリウムなど)が200種類以上もある。 これらはアメリカの農務省から禁止されている原材料ではなく、あくまでホールフーズが独自にブラックリスト化しているものだ。これだけ多くの原材料を禁止するということは、様々な企業から多くの反発を招くことになるはずだが、それでも実行する徹底ぶりからは人々をウェルネスにするという強い思いが感じられるし、それによって消費者の信頼を得ているのだろう。