味の濃い食べ物を好む人は注意…病気のリスクを抱えてしまう恐ろしいカラクリ
すぐできる味覚テスト
あなたや大切な家族の味覚がどれだけ繊細かを実験する簡単な方法がある。 米を炊く際、炊飯器の中に昆布を一枚しのばせ、ほんのり塩味のする仕上がりにしてみるのだ。まず、これを自分自身で食べてみて、いつもとの違いを感じてみる。次に食卓に出して、家族がそれに気づくかどうかやってみてほしい。 「なんかいつもと違うね!?」 と気づくようなら、味覚の鈍りは最低限のはずだし、まったく気づかないようならかなり鈍感になってしまっているはずだ。 ちなみに私の11歳の息子に出してみると、食べた瞬間に「わあ、昆布の味!」とおいしそうに言ったので驚いた。子供の舌の感覚は素晴らしい。 味覚が鈍ってくると、人は濃い食べ物を欲するようになる。それを叶える3点セットが次のものだ。 1 ジャンクフード 2 油(脂肪) 3 塩 味の濃いジャンクフード、油をたくさん使った揚げ物、そして多くの塩を含んだあらゆる食べ物を好むようになるのだ。 塩分の摂りすぎは、味蕾をますます鈍らせ、野菜や果物など天然の食物のうま味を感じにくくするだけでなく、高血圧の大きな原因にもなる。これによって心臓病や腎不全のリスクが上昇する。 また、味覚が鈍ることで食べすぎるため肥満になり、さらに病気のリスクが上がる。こうした負のサイクルを作り出すのが「味蕾の劣化」なのだ。 【つづきを読む】『ポテトチップスを食べ続け、7歳で失明…人間の味覚を子供の頃から鈍らせる食品の正体』では、ジャンクフードや甘い飲み物を食べ続けてしまう現象について解説している。
石村 友見(ヨガ講師・株式会社Life is Wellness代表)