明日号砲!混戦模様の箱根駅伝を制するのはどこ?青学大、東海大、駒大の”3強対決”か、それとも…
5区は「1時間 10分台」の区間賞争いを想定。新戦力が入ることになる山下りの6区も6年連続して区間3位以内と安定している。復路も8区に岩見がいて、他の区間も強力だ。4区終了時でトップ争いを演じているはずなので、ポイントは竹石が担当予定の5区になるだろう。“実質5年生ランナー”は、2年時は終盤に脚をけいれんしながら区間5位と踏ん張ったが、3年時は区間13位。昨季の学生駅伝は出雲5区で区間6位という成績しか残しておらず、今季は全日本の出番がなかった。竹石が原監督のイメージ通りに走れば青学大の“連覇指数”は90%ぐらいまで上昇するが、どんな結果になるのだろうか。 東海大はエントリー選手上位10人の10000m平均タイムが15位(29分05秒50)。主力数人が10000mにほとんど出場していない影響もあるが、青学大、駒大と比べて、選手層が薄い。総合優勝を狙うには4年生トリオを軸に先制攻撃を仕掛けていくしかない。 【東海大】1区市村朋樹(3年)2区名取燎太(4年)3区田中康靖(3年)4区佐伯陽生(1年)5区西田壮志(4年)6区川上勇士(2年)7区佐藤俊輔(2年)8区中嶋貴哉(3年)9区長田駿佑(3年)10区米田智哉(4年) 補欠:塩澤稀夕(4年)本間敬大(3年) 竹村拓真(2年) 浜地進之介(2年) 石原翔太郎(1年) 吉井来斗(1年) 4年生トリオは前回2区を予定していた名取燎太が2区、西田壮志が3年連続の5区に入り、前回2区を務めた塩澤稀夕は補欠登録となった。なお前回は4区、6区、9区を交代している。順当ならスピードのある塩澤と全日本大学駅伝4区で区間賞・区間新の快走を見せた石原翔太郎(1年)が往路に入るだろう。 ポイントは全日本大学駅伝2区で区間19位に沈んだ市村朋樹(3年)が入った1区。12月10日のトークバトルで、「1区にはエースを起用する」と両角速駅伝監督は話しており、塩澤が1区に入る可能性もある。ただし、市村がメンバーから外れるのは大きな戦力ダウンだ。2区名取は計算できるだけに、1区で好位置につけて波に乗りたい。両角監督は5区西田に区間記録(1時間10分25秒)を上回る「1時間10分00秒」を、6区も「58分30秒」という目標タイムを掲げている。8~10区は青学大と駒大よりも劣るため、王座奪還のためには、7区終了時までに1~2分のリードを確保しておく必要が あるだろう。