明日号砲!混戦模様の箱根駅伝を制するのはどこ?青学大、東海大、駒大の”3強対決”か、それとも…
いよいよ明日2日、第97回箱根駅伝の往路の号砲が鳴る。大会に先だって「区間エントリー」が12月29日に発表された。今大会から従来の4人から6人の選手変更が可能となり、往路・復路それぞれ最大4人を入れ替えることができる。例年より主力を補欠に入れている大学が多いが、各校の戦略がおぼろげながら見えてきた。 今大会は連覇を目指す青学大、前回大会と全日本大学駅伝2位の東海大、全日本との2冠を狙う駒大の“3強対決“が有力視されている。そこで当日変更の選手を予想したうえで、各校の“勝ちパターン”を考察していきたい。 まずは全日本4位から連覇を狙う青学大だ。過去6年間で箱根駅伝を5度制している調整力は神がかっている。エントリー選手上位10人の10000m平均タイムは5位(28分47秒18)。今回もトラックのタイムを凌駕する「強さ」を発揮するだろう。 【青学大】1区?田圭太(4年)2区中村唯翔(2年)3区大澤佑介(2年)4区脇田幸太朗(2年)5区竹石尚人(4年)6区高橋勇輝(3年)7区近藤幸太郎(2年)8区岩見秀哉(4年)9区横田俊吾(2年)10区中倉啓敦(2年) 補欠:神林勇太(4年) 新号健志(4年) 松葉慶太(4年) 飯田貴之(3年) 湯原慶吾(3年) 佐 藤一世(1年) 前回2区を1年生最高の1時間7分03秒(区間5位)で走破した岸本大紀(2年)がエントリーで外れた。注目の2区には全日本3区で8人抜きを見せた中村唯翔(2年)を入れてきた。そしてエース?田圭太(4年)を2年連続の1区に登録。1区で好位置につけて2区は上位集団でレースを進めていきたい考えだ。5区には2年ぶり3度目の登場となる竹石尚人(4年)を登録している。 前回、前々回と同じように2区は「つなぎ」の区間と割り切って、他の区間で“攻撃”していくことなるだろう。 その起点となる人材は補欠のなかに隠されている。順当なら 前回9区区間賞の神林勇太(4年)、同5区区間2位の飯田貴之(3年)、同10区区間5位の湯原慶吾(3年)。それから全日本5区で区間賞・区間新の佐藤一世(1年)を当日変更で起用してくるはずだ。なお前回は1区、4区、10区を交代している。 全日本7区でも区間賞を獲得している主将・神林は3区、飯田は4区もしくは9区、湯原は10区、佐藤は4区もしくは7区が有力。原晋監督は2区終了時で他大学に先行されるのは想定済みで、3区神林でトップを猛追して、山の“勝負”に持ち込むことを考えている。