【50歳からの断捨離®道 】50代、モノを手放せば、負の感情も手放せる!不安、イライラ、嫉妬にさようならしませんか
♦断捨離の醍醐味、それはモノを手放していくうちに負の感情も手放せるようになること
「『断捨離=単にモノを減らす・捨てること』だと世間では思われていることが多いようですが、違います。先ほどもお話ししましたが、断捨離が大事にしていることのひとつが『自分がどうしたいのか、どうありたいのか』、とどのつまりはいつも自分の視点で考えること(自分軸)。世間の一般論や他人の目、誰かからの評価を気にするのではなく、自分の本心に耳を傾け、それで判断するのです。 たとえば、モノを処分するかどうかのときに『値段が高かったから捨てるのはもったいない』という考え方。値段は、それをつくった会社や世間がそのモノに与えたもの。つまりは他者が与えた評価です。ではあなたの評価は?」 「私の実家が贈ってくれたひな人形は、女雛と男雛以外は全て処分しました」と柳井さん。その理由は 「出し入れが面倒で、10年近く飾っていなかったことに気づいたんです。お雛様をしまいっぱなしなことへの罪悪感もありました。だったら自分が飾りやすいように、今私が欲しいものだけを残したほうがいいと判断」
「値段が安くても気に入っていて『私はこれが好き。これを使いたい』と感じるモノなら手もとに残して使えばいいのですし、高価なものでも『これは嫌い。使いたいと思えない』なら手放すのが断捨離です。なぜならモノは使われ、愛でられるためにあるからです。 『今の私はこれは使いたい?』 『私はこれを好き?嫌い?』 ひとつひとつそう問いながら、自分の視点で目の前のモノと向き合っていく断捨離の手法は、実は自分軸を育むレッスンです。そしてその自分軸が身につけば…不安、イライラ、後悔といった負の感情も手放せるようになるのです。 負の感情を手放せるようになれば、人生はずいぶんと楽になります。私自身が断捨離で知った一番の醍醐味は、この『不要なモノも不要な感情も手放せて、自分が軽くなったと感じること』です。 …と、ここまで話したら『な、なんでモノを手放していくと、負の感情まで手放せるようになるんですか?』と、この連載の担当編集さんから、取材中、かなり驚かれました。そこで次回は新居のマンションの様子をお見せしながら、その点についてお話したいと思います」
柳井尚子さん 断捨離®トレーナー。1965年大分県生まれ。高校卒業後進学のため上京し、保健師に。25歳で結婚、40歳まで専業主婦に。子育てが一段落した40歳のとき仕事に復帰。働きながら学び、50歳のときには保育士の資格も取得。51歳で断捨離と出会い、53歳で断捨離トレーナーになる。現在自宅でランチ付きのレッスン会を開催するほか、個人宅の断捨離サポートも行っている ※断捨離はやましたひでこさんの登録商標です