【50歳からの断捨離®道 】50代、モノを手放せば、負の感情も手放せる!不安、イライラ、嫉妬にさようならしませんか
「担当の編集者さんがいうには『OurAgeの読者の多くは40~50代。子どもが独立して夫婦ふたりの生活になり、老後を見すえたとき住まいについてどうしようかと考え始める人も多いので、柳井さんの体験は読者の参考になるかもしれません』とのことでした」 写真は、嫁入り道具の婚礼ダンス。マンションへ引っ越す際そのまま置いてきた。現在はこの家の新しい主が使ってくれているそう
「そこで私が住み替えようと思った理由、実際に住み替えてみて感じたことなどを、旧居と新居の写真をお見せしつつ断捨離トレーナーという立場からこの連載でご紹介していこうと思います」 写真は夫婦の寝室。ベッドはフランスベッドのもので、「この2台は新居のマンションで現在も使用しています」
♦51歳で断捨離と出会いモノを手放したら、家の中だけではなく自分自身も変わった
「まず私と断捨離の出会いからお話しします。私は51歳で断捨離に出会いました。それまでは、さまざまな収納グッズを駆使し、クローゼットも引き出しの中もびっしりモノをしまっていました。まるで完成したパズルのようにモノを隙間なく収め、それは一見するとモノがきちんとしまわれているような光景でした。 でも実は、使いたいものがすぐ見つからなくて、探してばかり。そのたびに『何かが違う』と感じながらも、『私のしまい方が悪いから』と自分を責めていました。でも今思えば、あれは『収納』ではなく、押し込んでいただけ。『もったいない』という罪悪感や、『捨てたら後悔するかも』という不安から、モノを捨てずに押し入れや引き出しに押し込んでいただけなのです」
キッチンツールは色が気に入って選んだNANKICHIというメーカー(※現在取り扱いなし)のもの。断捨離を知る前は菜箸5組、おたま3本、まな板3枚のほかレモン絞り器、チーズおろし、ささみの筋とり、ビンの蓋開けなどいわゆる便利グッズがぎっしりつまっていたそう。
引き出しを開けたとき自分がワクワクするようにしまうのも断捨離の考えのひとつ。カトラリーも「どうしたらもっとキレイに見えるかな」と頭を揃えて並べてみたり、斜めにずらしてみたりと試行錯誤した。フォルムが気に入っていたディロンギの白いポットは、何かと目に入るカウンター上の一等地に。 「あるときこんなことがありました。興味をひかれた本を買ってみたら…なんと同じ本がすでに家に2冊あったのです。そんな自分にショックを受け、ミニマリストや整理収納など片づけに関することをネットで調べはじめてみたものの、なんかしっくりこない。その頃たまたま目にしたのが、断捨離の提唱者やましたひでこさんの動画でした」