【新川優愛】妊活、妊娠中の生命の危機、出産。今だから話せる、母になるまでのこと
俳優・モデルとして活躍する新川優愛さん。2019年に9歳年上の一般男性と結婚、2023年に第1子を出産しました。妊活中の本音、妊娠初期に経験したトラブル、そして出産を通じて考えたこと……子育てをしながら仕事を再開した今、yoiだけに語ってくれました。 【写真】ますます美しい新川優愛さん
■2021年の妊活スタートから2年。なかなか思い通りにはならなかった ――出産から約1年を経て、現在の心境を教えてください 新川さん 子どもの体がだんだんとしっかりしてきて、ベイビーからキッズになってきているのを感じます。産まれてからが、こんなに大変だと思っていなかったし、こんなに楽しいとも思っていなかった。いいことも、大変なことも、全然想像と違っていました。 ――新川さんが「子どもがいる人生」をリアルに考えたのは、いつですか? 新川さん 2021年。即答できるのは、その時本当に初めて妊活のことを考えたからです。結婚して1年半、ちょうど出演作品に切れ目ができたときでした。長い付き合いのマネージャーとの会話で「このタイミングに子どものことを考えてみるのはどう?」と。夫婦ふたりで出かけるのが楽しい時期でもあったので、逆に、子どものいる生活については、それまで頭にありませんでした。 夫は、当時も今も「優愛ちゃんの叶えたいことを全部叶えていこう。それに向けて俺は努力するだけだから」というスタンス。妊娠と出産は、どうしても女性のほうに命を落とすリスクがある。それを認識しあっているので、妊活については私を優先して考えてくれました。そんな感じで「妊活って色々な方法があるんだ」と調べることから始めました。 ――妊活から妊娠に至るまで、どんなことを考えましたか? 新川さん 妊活をしていて、すぐに子どもができたわけではありませんでした。さまざまな妊娠発表のニュースを見て、いいな、なんでうちはダメなのかな、と思う時期もありました。それもあって、自分の妊娠を発表することにも内心抵抗があったんです。仕事をしている女の人にとって、職場で自分の妊娠や出産を伝えるのって結構難しいですよね。もちろん直接関わりのある人に知らせないのは無理があるけれど、長く子どもができなくて苦しんでいる人もいる。妊娠してから生まれるまでも不安はあるし、事故があっては悔やんでも悔やみきれない。子どもが生まれた今があるからお話しできるけれど、私の場合は「赤ちゃんも自分もどうなっていたかわからない」という状況を体験しました。 ■妊娠中に突然の出血。生命の危機を感じたときのこと ――新川さんは、妊娠中に、当初の予定よりも早くお休みに入りました。その時のことを教えてもらえますか? 新川さん 妊娠中、自宅で一人でいるときに、大量の出血がありました。まだ家族と事務所にしか妊娠を知らせていない時期でした。その日は友人と会う約束があり、出かける前に洗濯物を干していたら、下半身にじわっと漏らしたような感覚があって……「えっ」と思ってからは時が止まった感じ。テンパっていたんでしょうね、迷いなく下着の中を確認したら真っ赤。これはやばいと思いました。病院に電話をして、友人には体調を崩してしまって、と連絡して。 病院に行ったら、絶対安静、動くと危険だと言われました。ああ、どうなってしまうのだろう、と呆然としました。 ――赤ちゃんの生命を第一に考えて、すぐに入院されたのですね 新川さん 子どもがお腹の中で成長しているのなら、できる限りのことをしたい。長距離移動のある仕事なども控えていたのですが、すべて休ませてくださいと伝えました。会社も今までの事情を知っていたので、即座に受け入れてくれました。入院を経て、無事に危険を乗り越えられたから今こうして話せるけれど、当時は精神的にきつかったです。 夫は、本当に心配してくれました。手を握って大丈夫だよ、とか、そういうことは言わない人。そばにいてしてくれたのは、全然関係のないおしゃべりの途中で突然踊り出したりとか、野球を見ながら、大声でライオンズの応援をしだしたりとか(笑)、でもそれで気が紛れて。彼もきっと悩んでいるし、落ち込んでもいるだろうし、私も「なんでそんなに能天気でいられるの?」なんて絶対に思わない。素直にありがとうと思いました。