【50歳からの断捨離®道 】50代、モノを手放せば、負の感情も手放せる!不安、イライラ、嫉妬にさようならしませんか
4人家族には十分な広さの約27畳のLDK。家具はカリモクとアメリカ製の輸入家具、カーテンはリリカラで購入。「キッチンにいるときもリビングの様子がよく見えるようにとシンク上の吊り戸棚はあえてつけませんでした」
「断捨離はモノを絞り込み、手放す作業の連続です。今の自分にとって不用・不適・不快なモノを取りのぞき、未来に連れていきたいモノだけを残します。それをコツコツやっていくうちに家の中はすっきり整うようになり、探し物に時間を費やすこともなくなりました。 でも断捨離で変わったのは家の中だけではありません。私自身にも変化が起きました。『違う暮らしも体験してみたい』となんとなく思うようになったのです。 夫にも同じ変化が起きていたのでしょうか、不思議なことにある日、彼が住み替えという言葉を口にしたのです。終の棲家と思って細部にもこだわって建て、子育ての思い出があれもこれもいっぱいつまった家でしたが、『そうか、住み替えという選択肢も私たちにはあるんだ』と前向きに考え始めました。断捨離に出会っていなかったらそんな風にはならなかったと思います」 写真は家の外構工事中、記念に残した娘ふたりの手形。当時長女は小学校3年生、次女は幼稚園の年長さん。 「毎年、春になると近所の小学校に入学した1年生が通学途中にこの手形に気づいて、自分の手を重ねる光景を見るのが楽しみでした」
玄関扉はスウェーデン製。 「とても気に入っていたドアですが、3ヶ月に一度チークオイルをしみこませるお手入れが大変でした。また数年に一度専門の業者さんに塗り替えを依頼しましたが、工期が3日間かかり費用も20万円弱…それも大変でした」
♦家は人生の基盤。だからこそ自分が変われば家に求めることも変わっていく
「住み替えを決意した理由はいろいろあります。老後のことを考えたら、マンションのほうがゴミ出しがラクだし、防犯・防災の面でも一軒家よりなにかと安全ではと思ったこと。また年齢とともに一軒家ならではの庭の手入れや家の管理・補修も内心億劫に感じはじめていた、というのもあります。 けれど一番は『生活を変えたかった、違う暮らしも体験してみたかったから』。21年間住んだ家は、先ほどもお話したようにまさに終の棲家のつもりで建てました」 写真は、家の顔であり、家族や自分が帰宅したときに迎えてくれた玄関。