岸田首相が会見 第2次内閣が発足(全文2)引き続き民主主義の危機の中にある
体制強化とは何を想定しているのか
産経新聞:産経新聞の長嶋です。どうぞよろしくお願いいたします。総理は先ほど、党是である憲法改正について、自民党のほうに体制の強化を指示したというふうにおっしゃいました。具体的にその体制の強化というのはどんなことを想定されていらっしゃるのかということと、なかなか憲法議論というのは国民にとって分かりにくいというところもありまして、なかなかその真価を測っていくのが難しいというところがあると思うんですけれども、党としてそのような対話を促すような取り組みみたいな、具体的なものがあれば教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 岸田:まず最初の質問については、当然のことながら従来から自民党の中においては憲法改正を議論する組織が存在いたしますが、新しい内閣がスタートしたことを受けて、また今回の衆議院選挙の結果も受けた上で、より憲法改正についてしっかりと取り組んでいかなければいけない、こうした声は党内にも高まっていると受け止めています。 そういった方々とお話しする中で、従来の組織ももちろん大事な組織ではありますが、より国会の議論ともしっかり連動する形で、そして国民の皆さんとの対話も重視する形で、党内の体制をしっかりと拡充することができないだろうか、こういった議論を今、行っています。ぜひこうした議論をしっかり行った上で党内体制についても考えていきたい、そういった思いを先ほどの発言の中に込めた、こういった次第です。
国会の議論と国民の理解は車の両輪
そして国会の議論と、そして国民の皆さんの憲法改正に対する理解と、この2つ、これは車の両輪であると思っています。この両方がそろわないと憲法改正は実現しない。こうした法体系になっているわけですから、ともにしっかりと進めていかなければならないと思っています。 さらに言うとこの2つは、両方進めることも大事ですが、大変関連する、国民の皆さんの理解が国会の議論も後押しするなど、関連する議論でもあると思っています。そういったことから、私も以前お話しいたしましたが、自民党の政調会長時代に地方を回りながら、憲法改正の議論を地域の多くの市民の皆さんと対話を行う形で行わせていただいた、あのときの手応えを大事にしながら、これからも国民の皆さんとの対話の中で、国民の皆さんの憲法改正に対する思いを盛り上げていただく工夫を党としても行っていくことが大事であると認識をしています。こんなことも今、党内の憲法改正に従来から取り組んできた、熱心に取り組んできたメンバーとも話し合っている、これが現状です。こういった思いをぜひ形にしたいと思っています。以上です。 司会:それでは大変恐縮ですが、あと2問とさせていただきます。それでは神保さん。 【書き起こし】岸田首相が会見 第2次内閣が発足 全文3に続く