小池都知事が記者会見8月28日(全文1)自宅療養者向け健康観察システムを導入
東京都の小池百合子知事は28日、都庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「小池都知事「自宅療養者向けに LINEで健康観察できるようにする」(2020年8月28日)」に対応しております。 【動画】小池都知事「自宅療養者向けに LINEで健康観察できるようにする」 ◇ ◇
LINEを使った健康観察システムの詳細
小池:それでは本日の記者会見をこれから始めさせていただきます。まず、コロナウイルス関係であります。きのうの新規陽性者数が250人、重症者数が31人でありました。その目安となります3日前の検査実施件数ですけれども、6000件を上回って6061件。で、今、感染状況ですが、この最高レベルの赤を示しておりまして、医療提供体制のほうは上から2番目のオレンジ色で変化はございません。新規陽性者数がこのところは高い水準で続いているけれども、少しずつ減少する中で、重症の患者数が増加傾向にあります。この状況に歯止めをかけるというために、特に重症化リスクの高い高齢者の方に向けまして、きのうも出させていただきましたが、「防ごう重症化 守ろう高齢者」、この対策などについて、きのう都民の皆さまや事業者の皆さまにご報告をしたところであります。 そのうちの1つであります自宅療養をしておられる方を対象に、LINEを使いまして健康観察システムを行うという、このことについても、きのう若干、触れさせていただきました。これを詳細に、少し詳細にお伝えしたいと思います。 軽症であるとか無症状の方、この場合は宿泊療養施設で、ホテルですね、療養していただくことを原則にしていますけれども、育児中であるとか、やむを得ず自宅で療養される方もいらっしゃるわけであります。こうした方を対象にしまして、新たに健康観察システムを導入するというものであります。
自宅療養者に専用アカウントを連絡
まず、自宅で療養される方には専用のLINEの公式アカウントをご案内いたします。このアカウントから送信される問診に対しまして、体温はどうですか、症状はどうですかといったような、この質問に対してLINE上で回答していただく。それによって、それぞれの方々の健康状態がデータベースに記録されてまいります。保健所でもこれを随時、確認することが可能になるということであります。 現在、自宅で療養されている方に対しましては、保健所の方が、保健所の職員が、皆さんが電話で日々の健康状態を確認しているんですね。体温はどうですか、状況はどうですか。これが毎日2回行われると。時には電話に出ないこともあったりして、これが結構、大変だという話を現場の方からの声として聞こえてくるわけであります。今回、このシステムを導入いたしますことによって、療養者の負担の軽減にもつながるし、それからいつも相談してもらえているということや、何よりも保健所の業務負担の軽減にもつながると、このように考えております。 そして、この新しいシステムでありますけれども、東京都の多摩立川保健所、こちらのほうで9月から先行導入をいたしまして、運用状況を見ながら順次ほかの保健所にも拡大をしていくということであります。 それから自宅療養については最近、家庭内の感染が増えていることはご承知のとおりであります。その感染を防止するという意味でも、あらためて申し上げますけれども、帰宅後にはすぐに手を洗っていただいたり、消毒をしていただいたり、また、タオルですね、それから歯磨きのときのコップなども、日用品を別にするなど、細かいことも含めまして何とぞご注意をいただきたいと思います。特に同居しておられるご家族にご高齢の方がおられる場合は、家庭内にウイルスを持ち込まない、持ち込ませない、その意識を強く持っていただくようにお願いを申し上げます。 こうした感染防止に関する取り組みと併せて、見えない敵である新型コロナウイルスそのものの特性を研究して、それを踏まえた的確な対策を講じていくということも重要であります。そこで研究機関と連携した取り組み、これについてこれからお話をいたします。 相手は学校法人北里研究所です。新型コロナウイルス感染症対策に関する連携協定、これを都とこの研究所との間で本日、締結をいたしました。この協定ですけれども、新型コロナウイルス感染症から都民の命そして健康を守って蔓延を防止するなどのための対策をより効果的に推進するために、都と北里研究所が相互に連携し協力するということを目的にいたします。