小池都知事が記者会見8月28日(全文1)自宅療養者向け健康観察システムを導入
東京大改革2.0
それから検査・医療・療養体制、これを拡充しまして、9月中には新型コロナウイルス感染症の専用病院の運営を新たに開始する、これについてもすでにお伝えしたとおりであります。それと併せて、これから本格的な台風シーズンの到来となるわけであります。風水害などへの防災対策に感染症対策の観点を取り入れる。そしてインフルエンザの流行期への対応などなど、複合災害などへの備えも強化してまいります。 それから都政の新たな展開、2点目でありますが、構造的な課題の根源まで踏み込みました改革を進めてまいります。都はこれまで2020改革を推進して、職員に改革マインドが進展してきてはおります。これを東京大改革2.0といたしまして、制度、そして仕組みの根本にまでさかのぼった改革へと進化させる必要がございます。 都政の構造改革の目的でありますが、先ほどキックオフミーティングでもお話ししましたけれども、都政のクオリティー・オブ・サービス、これをQOSと呼んでいます。生活の質はQOLという言葉で、クオリティー・オブ・ライフといいますけれども、こちらは都政として都民の皆さまに提供するサービス、これをQOSと呼ばせていただきます。このQOSを飛躍的に向上させていく。そして都民の期待を上回る価値を提供するということが目的でありまして、そのためにこそ都政のデジタル化、デジタルトランスフォーメーションを徹底的に求めていくということであります。
バーチャル都庁構想
その具体的な取り組みの1つでありますけれども、先ほどのミーティングで宮坂副知事からお話がありました、バーチャル都庁構想であります。先ほど宮坂副知事もおっしゃっておられましたけれども、かつて昭和の時代から平成に移るときに、この都庁が有楽町から、この新宿へと移ってきた。今度、平成から令和に移るというこの時期において、都庁という建物ではなくて、その中の引っ越し、デジタル化という引っ越しを行うんだと。それが令和の新しい都政であるということを端的に伝えてくださいました。このことをあらためてお知らせをしたいということと、例えばサテライトオフィスなど、ウィズコロナへの対応を徹底するということを都庁で行っている。それは当然のことですが、これまでデスクと紙がないと仕事にならないといったような都政から、ネットワークやクラウドなど、デジタル技術を駆使しましてペーパーレス、そしてオンライン申請などを徹底していく。それによってより高い価値を生み出すハイブリッドな都政へと進化させてまいります。 今の時代ですけれども、こうした改革を進めるにおきましては、やはりスピードが命なんですね。そこで都政の構造改革の第1弾でありますけれども、この第一庁舎の執務室でウィズコロナに対応した未来型のオフィス、働き方のプロトタイプをつくってまいります。モデルなんて言うんでしょうかね、ルームじゃないけれども、そういったところをつくってまいります。都庁内に先進事例をつくる、そのような部署をデジタル推進エリアとして設定しまして、アジャイルという言葉をよくIT業界では使いますけれども、それをつくっていく。つまり時代や状況変化に柔軟かつ迅速に対応しながら改革を進めることで成功事例を生み出していく。それを突破口といたしまして都政全体へと広げてまいりたい。このように考えております。 それから都政の構造改革を進めるために、武市副知事をリーダーとして宮坂副知事をサブリーダーに、構造改革推進チームを今日設置したところであります。先駆的な取り組みをコアプロジェクトとしてチーム自ら強力に推進をしてまいります。そして各局事業においてもデジタル化で課題解決を行うプロジェクトを進めてまいるというものであります。 今後、コアプロジェクトを選定しまして、直ちに改革に着手いたします。そして目に見える形での成果を上げまして、年度末を目途に都政全体での具体的な展開に向けました構造改革実行プランを取りまとめてまいります。