不運でかたづけられない隠れたミスで横浜DeNAが悪夢の10連敗…好調阪神を相手に連敗脱出の手段はあるのか?
打線不振からの脱出は横浜DeNAに限らず各球団の永遠のテーマである。亡くなった名将、野村克也氏は、阪神監督時代に全選手に「ノムラの教え」という教則本を配ったが、その中には「スランプを脱出する方法」という項目があった。 「スランプとは小さなつまずきをこじらせた状態」と定義していたノムさんは、技術的な小さな変化を日頃からチェックしておく重要性を説き、「ほとんどのスランプは、技術的には下半身から始まる。ステップ、膝の開き、重心の位置などが影響を及ぼす」と指摘。 さらに「精神的スランプもある。考えこむことはするな。感覚の迷路に入った状態だから脱出を図ろうとすればするほど悪くなるものと自覚せよ」とも書いた。 そして「適当に野球をやっている人間にはスランプはない」と救いを持たせ「“未熟とスランプ“をはき違えるな」と記述。精神的スランプからの脱出方法として「いい試練を与えられたと開き直ること」を薦めている。 三浦監督は「終わったことは変えられないので明日に向けてやっていきます」と前向きに語った。ノムさんの金言ではないが、新人監督に突き付けられた試練だと現状を受け入れファイティングポーズを取り続けるしかない。今日から移動日なしで甲子園に乗り込んで首位の阪神と3連戦。連敗ストップのマウンドには16日の巨人戦で今季初先発した左腕の坂本が向かう。