森氏辞任、後任川淵氏白紙の“ドタバタ騒動”を五輪放映権持つNBCなど海外メディアは「五輪準備に影を落とす」と問題視
また前出のCBSニュースも川淵氏が後任を辞退した人事のゴタゴタについて、「川淵氏は、森氏よりもさらに高齢で、なぜ女性が任命されないのかという問題を引き起こした。これは森氏が引き起こした日本における男女の不平等や、理事会、政治、スポーツ団体において女性を欠いているすべての論争の中心となる。女性たちは(五輪)組織委員会のリーダーシップの役割でも大きく人数を欠いている」と指摘。 そして「日本のメディアが報じた」とした上で、女性の新会長候補として、柔道のソウル五輪銅メダリストの山口香氏、シンクロのソウル五輪銅メダリストの小谷実可子氏、女子マラソンのシドニー五輪金メダリストでの高橋尚子氏、橋本聖子五輪担当大臣の名前を出した。 海外メディアも注目している東京五輪組織委員会会長の後任問題。透明性を確保するプロセスは重要だが、すでに政治介入が取り沙汰されている時点で透明性に欠いている。ここから重要なのは、五輪憲章、東京五輪ビジョンを理解した上で、リーダーシップと実行力があり、ジェンダー平等の意識の高い適任者を選ぶことだろう。