タレント・山本量子さんが48歳で逝去 罹患していた「子宮頸がん」「卵巣がん」の原因・症状を医師が解説
卵巣がんの代表的な症状
卵巣がんの多くは上皮性腫瘍です。そこで、この記事では上皮性の卵巣がんの代表的な症状を中心に解説していきます。 お腹が大きく膨れる 卵巣がんそのものが大きくなったり、腹膜に播種したりすることで腹水がたまり、お腹が膨れてくるという症状があらわれます。 特に身体の他の部位は太くなっていないのに、お腹が前に張り出すような膨らみ方をしてきた場合には、卵巣がんの他にも子宮筋腫などの他の婦人科系の病気や、肝臓が悪くなり腹水がたまっている可能性もありますので、婦人科や内科を受診するようにしましょう。 下腹部やわき腹のしこり 卵巣がんが大きくなると、横になって下腹部やわき腹を触ったときに、しこりを感じることがあります。 痛みを伴うこともあれば、そうでない場合もあります。 いずれにしても、婦人科を受診して、超音波検査などで婦人科系の疾患がないかどうかをチェックすることが大切です。 食欲低下 卵巣がんが腹膜転移すると、胃や小腸、大腸などの消化管の動きが妨げられる場合もあります。また、腹水がたまり、腹部の膨満感が生じることもあります。こうした原因から、食欲がなくなる症状が出現する可能性があります。 食欲がなくなることに加えて、お腹が膨れてくるなどの症状がある場合には、早めに内科や婦人科を受診するようにしましょう。 頻尿や便秘、足のむくみ 卵巣がんやリンパ節転移の病変が大きくなると、膀胱や直腸を直接圧迫し、頻尿や便秘につながります。 また、がんが大きくなるとリンパ流路が障害により生じたりすることで足のむくみが出現することもあります。 下腹部の強い痛み 卵巣がんが破裂したり、卵巣がんがお腹の中でねじれる「茎捻転(けいねんてん)」を起こしたりすると突然の強い下腹部痛が出現することもあります。 こうした強い痛みが現れた場合には、早急に医療機関を受診するようにしましょう。 息苦しさ 卵巣がんが肺に転移すると、胸水や呼吸困難などの症状が出現することがあります。 肺や心臓などの疾患の可能性もあるため、早めに内科を受診するようにしましょう。